IMFニュース・ブリーフス
開放性、民主主義、全員参加

ユルキ・ライナ新IMF書記長は、IMFは1つの方針書、すなわちIMFアクション・プログラム2009-2013を指針に活動していく、と述べた


全世界:「私のリーダーシップ・スタイルは、IMFファミリー全体の開放性と民主主義、協議および関与に基づいている」とユルキ・ライナは書記長としての初の公式スピーチで、IMF世界大会に出席した800人以上の代議員に語った。

ライナは、IMFは1つの方針書、すなわち「皆さん大会代議員が今日から明日にかけて討議・採択するIMFアクション・プログラム2009-2013」を指針に活動していく、と述べた。IMFは行動を強化し、強力な組合を構築し、未組織労働者を組織化し、革新的なキャンペーンによって労働者の諸権利を守り、平等とディーセント・ワークを促進しなければならない、とライナは付け加えた。

新書記長は経済危機に触れ、組合が変革に加わって持続可能な未来に歩を進める必要があると述べた。「今、このモデルを変更し、社会的公正、貧困撲滅、公正な貿易・投資ルール、不安定雇用との闘いを真の開発課題に掲げる別のモデルを構築する歴史的な好機が到来している」

ライナは、不安定労働の問題をIMFの主な優先課題として確認、「発展途上国では一般的に雇用の50〜80%が非公式であり、その他の国々でも非典型労働が激増している」と指摘した。また、景気回復期に、失われた質の良い雇用が不安定雇用に取って代わられる危険性について警告した。「不安定雇用に対抗する効果的・包括的なグローバル・キャンペーンを実施し、IMFとグローバル・ユニオン・ファミリーの全能力を駆使して人々を共同行動に参加させられるようにする必要がある」と書記長は述べた。

ユルキ・ライナが提起したもう1つの要点は、未組織労働者の組織化である。組合の力は今後とも、労働者を組織化し、労働協約を取り決め、苦境の際に団結できるかどうかにかかっている。

ライナは、地域バランスを維持し、世界中の加盟組織に積極的に情報を提供してIMFの活動に関与させる方針を強調した。

[2009年5月26日――アレックス・イワーノウ]