IMFニュース・ブリーフス
IMFフォード・ネットワークが国境を越えた連帯を構築

すべての地域のフォード労働者を代表する労働組合ネットワークが、さらに強化された。


アメリカ:IMFフォード・ネットワークは4月22〜24日にデトロイトで会合を開き、すべての地域を代表する12カ国・37人の代議員が参加、同社の生産チェーンで働く労働者の効果的な連帯手段を促進する方法について議論した。この会合では、2007年から進行中の努力を足場に前進する方法を探った。

労働組合は、いくつかの具体的措置について合意した。成果として、ネットワークの調整能力の強化、国際枠組み協約に向けた進展、フォードおよびサプライヤーの労働者の組織化と労働組合権の擁護とを支援する方法の模索、情報交換の促進のための手段が考案された。

参加者に、フォード・サプライヤーの労働者を巻き込んだ2つの重要な闘いに関する情報が提供された。これらの闘いは、フォード経営陣に直接伝えられた。その結果、労働者と組合は大きな利益を得た。

1つは、英国ユナイト・ザ・ユニオンの組合員であるビステオン労働者610人のために正義を求める劇的な闘いだった。これらの労働者は直前の予告で解雇され、その過程で正当な解雇手当を支給されず、年金が激減した。正当な補償を求めて労働者が反撃した結果、フォードの解雇条件を上回る成果が得られ、労働者の大多数の元使用者であるフォードでの雇用を検討される権利も獲得した。

タイでは、IMF加盟組織TEAMとICEMに加盟する石油化学労連のゴム労働者が、シャム・ミシュランでの2カ月に及ぶ争議に参加する労働者を強力に支援した。この争議は4月28日に望ましい形で解決し、労働協約が締結されるとともに、投獄されていた労働者20人が釈放されて告訴がすべて取り下げられ、5月に規定のボーナスが支給された。

[2009年5月14日――ロン・ブルーム]