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議会代表団がメキシコ訪問へ


各国指導者はメキシコ政府に対し、ILOと米州人権委員会に申し立てられた2件の正式提訴の主題である労働組合権侵害の悪化を食い止めるよう要求する。


メキシコ/全世界:世界各国の国会議員、政策立案者および組合指導者はフェリペ・カルデロン・メキシコ大統領に対し、「メキシコ全国鉱山・金属・関連労組(SNTMMSRM)の組合員をめぐる最近の殺害事件と進行中の拘留や嫌がらせについて議論するために会談せよ」という要請に応じるよう求める。

7月に、メキシコの主要な貿易相手国から約50人の労働組合指導者と国会議員がハイレベル実情調査団に参加する。代表団は5日間で、メキシコ政府当局者、各国の駐メキシコ大使、鉱山労組の組合員、暴力の犠牲となった組合員の遺族と会談する。

このミッションは、SNTMMSRM組合員に対する暴力の激化に対応して派遣される。組合員の多くは、国内最大・最有力の鉱山会社グルーポ・メヒコが所有する鉱山で、22カ月以上前からストを実施している。グルーポ・メヒコはメキシコ政府に対して大きな影響力を持っているため、組合つぶしを狙った鉱山労働者の不当逮捕、文書偽造、腐敗、法律制度の曲解が多発している。

SNTMMSRMは、長い歴史を持つ鉱山・鉄鋼労働者の独立組合であり、労働者の権利を積極的かつ強力に擁護してきた。メキシコで好戦的な争議行為プログラムを実施する数少ない組合の1つである。

国際労働機関および米州人権委員会への正式提訴の主題である同労組に対する攻撃は、ここ数カ月間に悪化している。政府は、全国・地方レベルの組合口座すべてを違法に凍結し、スト参加者を暴力で攻撃し、SNTMMSRM組合員を相手取って刑事訴訟を起こしている。6月11日にサカテカス州ソンブレレテのグルーポ・メヒコ鉱山で暴力事件が発生、ストライキ中のSNTMMSRM組合員1人が撲殺され、その他3人が重傷を負った。

国会議員と組合指導者はメキシコ政府に対し、多国籍鉱山会社グルーポ・メヒコによるSNTMMSRM壊滅キャンペーンへの支援をやめ、政府によって違法に差し押さえられた組合口座すべての凍結を解除し、SNTMMSRM組合員に対する犯罪の責任者全員を起訴するよう要求する。

この代表団は、IMF、国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)、全米鉄鋼労組(USW)およびSNTMMSRMが共同で組織する。この行動の実施決定については、先週ブエノスアイレスで開かれたIMFラテンアメリカ・カリブ海地域会議で合意した。

[2009年6月23日――クリスティン・ピーター]