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コクリア労働者に新たな希望

コクリアのAMWU交渉キャンペーンが、新しい労働法のおかげで勢いを得ている。

オーストラリア:オーストラリア製造労組(AMWU)は、コクリアの生産労働者320人の団体交渉権を求めるキャンペーンで著しい進展を遂げている。2009年7月、ラッド労働党政権はネオリベラル的な「WorkChoices」労働法を改正した。新しい法律は、労働者の過半数が団体交渉を支持した場合、使用者に組合との「誠実な交渉」を義務づけている。

AMWUは2009年7月下旬、コクリア従業員の過半数を代表して、新設された職場争議審判機関フェア・ワーク・オーストラリアに申し立てを行った。すべての有資格従業員による投票の結果、「賛成」票を阻止しようとする使用者の徹底的なキャンペーンにもかかわらず、AMWUは歴史的な勝利を収め、審判機関は交渉命令を出した。

AMWUは11月第1週にコクリアとの交渉に入る。「私はコクリア経営陣が従業員の過半数による決定を尊重すると楽観視しているが、私たちが公正な労働協約を締結するまで、このキャンペーンは終わらない」と、ニューサウスウェールズ州AMWUのティム・エアーズ書記補は述べた。「AMWU組合員は合意に達するために懸命に努力するつもりだが、コクリア経営陣が誠実な交渉に応じない場合は、ためらうことなく新しい法的権利を行使する」

「AMWU組合員は、他の多くの職場のAMWU組合員と世界中の組合がIMFを通して示してくれた連帯に大いに感謝する。コクリアという名前は、オーストラリアの不公正な労働法のもとで、労働者の希望を尊重して組合と公正に交渉することを拒否する態度を連想させるようになった。私たちは、今この態度が変化することを願っている。事態の進展についてIMFに情報を提供し続ける」と、ジュリアス・ローAMWU全国会長・IMF執行委員は述べた。

IMFは2007年8月にコクリアの労働者を支持してキャンペーンを開始した。その原因は、世界トップレベルの最先端聴覚機器メーカーである同社が、前保守政権が実施したオーストラリアの反組合的な労使関係法を利用し、労働者に所属組合によって代表される権利を与えようとしなかったことである。

詳細については下記サイトを参照:
http://www.imfmetal.org/index.cfm?n=694&l=2

[2009年10月19日――アニタ・ガードナー]