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アフリカでIMFの優先課題を確認

アフリカ地域のIMF調整委員会は、ケニア、ジンバブエ、スワジランドでの活動を優先させ、IMFの地域戦略を見直し、アフリカの工業開発戦略を策定することに合意した。

アフリカ:AFREC調整委員会は10月9日に南アフリカのヨハネスブルグで会合を開き、2010年以降のIMF優先課題についてユルキ・ライナIMF書記長と議論し、2010年の地域活動を計画した。この重要な調整会合には、アフリカの3つのサブリージョンの執行委員とその代理が出席した。また、南部アフリカ・サブリージョン4カ国のIMF加盟組織の書記長も参加した。

会合では加盟組織が各国の課題について発表し、参加者が考えを出し合えるようにした。今後数カ月間に優先すべき国として、以下の3カ国が直ちに確認された。

ケニア:調整会合は、ケニアのIMF加盟組織2団体を組織化戦略の策定に関与させることが急務であるという点で意見が一致した。スティーブン・ニャポIMF地域代表ならびにケニアの代議員からの報告で、ケニアでは未組織の金属労働者が10万人を超えており、この状況を変化させる必要のあることが明確になった。また、この会合は他の執行委員とIMFに、ケニアにおける統一組合の結成に向けて2つの組合と協力する任務も課した。

ジンバブエ:調整会合は、NUMSA指導部の代表団を派遣して2つの組合およびナショナルセンターと会合を開かせ、合併協議を促進する方法について議論するとともに、当事者が合併プロセスに協力するよう奨励することに合意した。

スワジランド:調整会合は、IMF地域代表がIMF執行委員会と協力しながら、スワジランドのナショナルセンター指導部と会談し、加盟組織とセンターとの関係改善に取り組むべきことに合意した。また、加盟組織がその国のナショナルセンターに加わらないことは容認できないという点で意見が一致した。

ユルキ・ライナIMF書記長がアクション・プログラムに基づくIMF優先課題と諮問文書に基づく地域優先課題を発表したあと、会合は以下の問題について合意した。

●地域優先課題にアフリカ大陸の工業化の問題を追加する必要がある。例えば、加盟組織が政府を開発に関与させるにあたって利用できる工業開発戦略の策定など。
●地域事務所は、西部アフリカで加盟組織を組織化・勧誘し、このサブリージョンを強化するために戦略を策定すべきであり、これは2010年の重要優先課題の1つである。
●すべての加盟組織が、諮問文書に関する情報を提供するなど、IMF活動において役割を果たす必要がある。
●域内の加盟組織が会合を開き、地域戦略について再度議論すべきだが、会合に先立ってアフリカ地域は加盟組織に、各加盟組織やその国の経済・政治の詳細に渡る分析を提供すべきである。

[2009年10月14日――スティーブン・ニャポ]