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AFWとITUAがVW経営陣と協約締結

VW従業員代表委員会は9月25日、IGメタルとともにロシア・カルガ工場組合向けのセミナーを開き、協力協約を締結した。

ロシア:ロシアのIMF加盟組織AFWとITUAは9月25日、フォルクスワーゲン従業員代表委員会とドイツのIMF加盟組織IGメタルが開いたセミナーに参加した。ロシアの両組合はカルガのVW工場で労働者を代表している。

セミナーの終わりに、両組合とフォルクスワーゲン・カルガ経営陣が協力協約に署名した。

この協約に従って同社は、両組合と誠実に交渉し、必要な情報をすべて提供することを約束する。工場では、合同代表機関(労使委員会)や、人事、生産組織、労働安全衛生に関する使用者・従業員委員会がいくつか設置される。組合代表、現場主任、交代勤務監督者にフォルクスワーゲンの「生産文化」を教える。この協約によって、両組合は組合員向けのセミナーを開くことができる。そのような行事に参加する場合は、労働時間として賃金が支払われる。

この協約は同社に対し、AFW、ITUA両組合に日常的活動の拠点となる事務所を提供するとともに、職場に組合情報コーナーを設置することを義務づけている。両組合はVW経営陣との定期会合にそろって参加する。

年4回、労働者が経営側と直接コミュニケートできる総会が開かれる。

また労使双方は、半年後に9月25日のセミナーと同様の会合を開き、共同イニシアティブの結果を評価することについても合意した。

カルガのフォルクスワーゲン工場は2007年11月に開設され、2008年に6万2,000台を生産した。経営側は、生産速度を2009年と同水準に維持する計画を立てている。この工場は現在1,700人の労働者を雇用している。

[2009年10月13日――イリヤ・マトベーエフ]