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イタリアの金属労働者が8時間スト

イタリアの金属労働者25万人が適正な仕事、雇用、全国労働協約を要求してストを実施した。

イタリア:10月9日にイタリアの5都市で25万人の金属労働者がデモを行い、適正な仕事、雇用、全国協約を要求した。

IMF加盟組織FIOM-CGILは、「危機は峠を越えた」という政府とイタリア工業総同盟(使用者団体)による楽観的な宣言を批判し、「労働条件が悪化しており、危機を阻止したければ以下の措置を講じなければならない」と主張した。

●解雇の阻止
●工場閉鎖・移転の中止
●すべての労働者(常用労働者だけでなく契約労働者も)に、適正な短期公的助成金を支給する。
●投機ではなく雇用創出のために産業部門に投資する。

金属産業の使用者団体フェデルメカニカは、FIOMによる全国労働協約の要求を拒否した。それどころかフェデルメカニカは、イタリアの金属労働者を代表する3組合のうち2団体だけと交渉しており、協約を締結したがっている。

さらにフェデルメカニカは、危機や雇用保障、過渡的な賃上げに関連する問題など、いくつかの共通事項をめぐって3つの労働組合組織との交渉を求めるFIOM案の受け入れを拒否した。

フェデルメカニカは、新しい「ルール」の実施の停止も拒否した。このルールは団体交渉力を弱め、特別協定(600万人の組合員を代表するナショナルセンターCGILが未署名)に記載される労働協約の更新時期を変更するというものである。

ローマ、フィレンツェ、パレルモ、ミラノ、ナポリでストを実施したFIOM-CGILと労働者は、フェデルメカニカと3組合が合意に基づいて全国協約を取り決め、労働者全員の承認を得るために提出しなければならない、と考えている。

[2009年10月12日――アニタ・ガードナー]