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職場委員がモロッコのコミュニケーション・ネットワークをめぐり議論


モロッコで活動するTNC3社、アルセロール・ミッタル、レオニおよびルノーの職場委員と労働組合オルグがカサブランカに集まり、2日間のワークショップ「労働組合のコミュニケーションとネットワーク作り」に参加した。


モロッコ:11月3〜4日にカサブランカで、「労働組合のコミュニケーションとネットワーク作り」に関する2日間のワークショップが開催された。このワークショップは、IMFがSNTIMMEE-CDTとともに、多国籍企業における労働者の組織化にあたってモロッコとチュニジアの労働組合を支援するための進行中のプロジェクトの一環として計画した。

常設コミュニケーション・ネットワークの構築を視野に入れて、参加者を対象に、利用可能な情報通信技術ツールに関する基礎訓練を実施した。常時接続ネットワークの創出と体系的な情報の共有は、国内・地域・国際レベルにおける効果的な労働者の連帯と労働組合協力に不可欠なツールである。

会合のプログラムは、労働組合活動におけるコミュニケーションの必要性に焦点を当て、労働組合活動のための電子手段の利用に関する労働組合経験の概観が紹介された。インターネット関連ツールの利用や、利用のコストと技術的な影響を説明するために、コミュニケーション・ネットワークの実例が示された。

このイニシアティブは、特にIMFと国際枠組み協約を締結しているTNCをターゲットにしており、その実施を監視しようとしている。ISCOD-UGTの支援により、チュニジア、モロッコ、フランス、ドイツ、イタリア、スペインの金属労組の参加を得て実施される、広範なプログラムの一部である。

この会合は、TNCの現場で組合が調整活動を行う実り多い機会を提供すると同時に、女性が労働者の大半を占めている場合でさえ女性労働者の代表が不十分であるという問題を浮き彫りにした。

[2009年11月4日――アレックス・イワーノウ]