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ニール・カーニーITGLWF書記長が逝去

労働者の権利の擁護に倦まずたゆまず取り組んだ活動家の冥福を祈る。


全世界:ニール・カーニー国際繊維被服皮革労連(ITGLWF)書記長が亡くなったという知らせを聞いて、IMFは深い悲しみを覚えている。カーニーは11月19日(木)未明、バングラデシュのダッカで就寝中に心臓発作で亡くなった。

カーニーは、労働者の権利を熱心に擁護した才気あふれる人物だった。世界中の搾取的慣行、最悪の形態の児童労働、開発途上地域で自ら目にした劣悪な労働条件の根絶を精力的に提言した。

59歳だったカーニーは、1988年にITGLWF書記長に就任した。アイルランドのドニゴールに生まれ、1972年にアイルランド全国仕立・被服労組で労働組合活動を開始した。1998年、全世界での児童労働廃止活動を評価され、「Il Natale, La Notta della Vita」国際賞を受賞。その1年後には、開発途上地域の労働条件改善活動で、環境・労働協会の「労働・環境賞」を受賞した。

IMFは、根気強く労働者の権利を擁護したニールの冥福を祈り、ご遺族、友人ならびに同僚の方々に心からお悔やみ申し上げる。「私たちは、世界中で労働者の権利を勇敢に擁護し、効果的に組織化を推進した親愛なる友人を失った。私はいつもニールの行動力と情熱に敬服していた」とユルキ・ライナIMF書記長は述べ、「彼の死は本当に惜しまれる」と付け加えた。

妻のユッタと2人の娘、ニコルとキャロラインがあとに残された。葬儀の日程は未定である。

[2009年11月19日――アニタ・ガードナー]