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組合がマドリードでヴァーレCFOを非難し、ソウルで抗議行動

スペインのIMF/ICEM加盟組織数団体が、ハイレベル投資会議でヴァーレCFOに対抗した。その2日前にはソウル中心街のヴァーレ事務所前で、カナダ・ブラジル合同代表団が剃髪抗議を実施した。


韓国/スペイン:約50人の労働組合員が11月16日、ソウル中心街にあるブラジル系大手採鉱会社ヴァーレの事務所前で行動を起こし、カナダとブラジルから集まった国際代表団のメンバーが、ヴァーレがカナダで労働者を攻撃し、全世界で労働者を不当に扱っていることに抗議して頭を剃った。

カナダでは、全米鉄鋼労組(USW)の組合員約3,500人がヴァーレの採掘現場で120日間にわたってストを実施しており、ブラジルでも、ヴァーレ労働者は最も基本的な労働権さえ与えられていない。国際代表団には、スト中のUSW組合員ティム・カイリーとニック・ラロシェル、それにブラジルCNM-CUTシンディメタルESのセルジオ・グェルラも加わった。

韓国では、剃髪式は極度に感情的な名誉ある伝統であり、最も激しい抗議方法の1つである。頭を剃った人々も、期間は異なるがさまざまな闘争でストを実施している組合員だった。

この抗議では、組合幹部がコリアン・ニッケル宛の書簡を読み上げた。同社はヴァーレが株式の25%を所有する企業で、ヴァーレの顧客としてカナダ事業から金属の供給を受けている。「私たちはヴァーレに、隠れることはできないというメッセージを送っている」と、ブラジルの組合CNM-CUTのセルジオ・グェルラ部会書記長は述べた。「ヴァーレ労働者の公正を確保するために、必要なことなら何でもするつもりだ」

この行動は、IMF加盟組織の韓国金属労組(KMWU)が組織し、韓国民主労総(KCTU)、韓国化学・繊維労組、韓国建設産業労働組合連盟、国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)によって支援された。

11月18日、IMFとスペインのUGTおよびCC.OO傘下組合の代表で構成される代表団が、マドリードのカステリャーナ・インターコンチネンタル・ホテルに駆けつけた。このホテルでは、ヴァーレのファビオ・バルボサ最高財務責任者が上級投資会議で演説することになっていた。代表団は、ヴァーレ労働者を引き続き支援するというIMFと加盟組織の決意を会社側に印象づけるために、会議参加者全員に情報パンフレットを配布した。バルボサ氏が演説するために到着したとき、IMFのジェニー・ホールドクロフトは同氏に「労働者の権利を踏みにじり続ける限り、ヴァーレに対抗して世界各地でさらに行動を起こす」と述べ、このメッセージをヴァーレの経営陣に伝えるよう求めた。

詳しくは下記サイトを参照:www.imfmetal.org/Vale

[2009年11月19日――クリスティン・ピーター]