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タレス・オーストラリアと建設的な関係について合意

この協約は、事務技術職労働者を組織化するための新たな機会を提供する。


オーストラリア:オーストラリアのIMF加盟組織AMWUとAWUは先ごろ、他の3組合とともに、フランス企業タレスと建設的な関係に関する協約を締結した。この協約に従って、タレスは「職務権限や直接雇用・間接雇用の別に関係なく、全レベルの労働者が適切な組合に加入し、そのような組合によって代表される権利を有する。この権利には、誠実に団体交渉を行い、職場で適切な組合代表と情報を確保する権利が含まれる」ことを認めている。さらにタレスは、他のパートナー、すなわち請負業者に対しても、労働者の団結権・団体交渉権の尊重を要求・奨励している。

AMWU技術・監督・管理部会のマイク・ニコライデス書記は、労働組合に加入して組合と協力することの利益を会社側が公式に認めたこの協約を歓迎した。「会社側は協約書に署名しただけでなく、職場における協約の適用に現実的に言及し、大部分が未組織の現場で従業員と組合との接触を促進している」とマイクは述べた。

オーストラリアで11年間にわたり保守政権が続く中で、組合活動に敵対的だった会社において、このような協約が締結されたことは大きな躍進である。先ごろの労働法改正によって、従業員保護が改善されるとともに、労働協約を締結する組合の権限が強化されたことが、この協約の実現を後押しした。

タレスはオーストラリアにおいて、35カ所を超える現場で合計3,800人を雇用している。効力のある労働協約の対象となっているのは、およそ2,200人である。残りの1,600人は主に事務技術職従業員で、慣習法に基づく個別契約を結んでいるか、適用される労働協約が失効しており、その大多数が組合に加入していない。同社の意向は、いずれ単一の全国協約に移行し、全従業員を対象に含めることである。

この協約には、事務技術職従業員と会社のために、それらの従業員を組織化する真の機会を組合に提供する条項が盛り込まれている。AMWUは別の組合とともに、特定の大規模現場で同社の事務技術職労働者を対象にフォーカス・グループ調査とオリエンテーションを開始しており、いくつか励みになる成果が上がっている。

[2009年12月15日――アンヌ=マリー・ミューロー]