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組合がヴァーレに通告:逃げても無駄

カナダとアメリカから約200人の労働組合員が集まってニューヨーク市で波状抗議行動を実施し、大手採鉱会社ヴァーレに対し、7月からスト中の労働者3,500人を代表するUSWと交渉するよう要求した。

アメリカ:約200人の労働組合員が12月3日にニューヨーク市中心街に集まり、ヴァーレCEOホジェール・アニェリのドワイト・D・アイゼンハワー・グローバル・シチズンシップ賞受賞に抗議した。ゴールドマン・サックスと、ヴァーレの大株主である三井でも、別途行動が実施された。

「この日はまず、ヴァーレが出席していたゴールドマン・サックス投資家会議で抗議した。ホテルから出てきた大勢の人々の話によると、私たちのシュプレヒコールが5階の会議室まではっきり聞こえたそうだ」と、全米鉄鋼労組のマイク・ゼレンスキーは報告した。

「続いて、ヴァーレの大株主で取締役会にも加わっている三井の事務所前でデモを行った。総務部長がやむなく下まで降りてきて会談に応じた。私たちはヴァーレの不正行為について、さんざん苦情を言った」とゼレンスキーは述べた。

夜には、アニェリの授賞式が行われる予定だったニューヨーク市を象徴する豪華なホテル、ウォルドーフ・アストリアの外に、ホテルの正面玄関からパーク・アベニューまで何百人もの組合活動家が押し寄せた。デモ参加者は、行く手を阻もうとする警察の前をさっと通り過ぎ、リムジンが出入りする中、ホテルの玄関のすぐ横を練り歩いた。パーク・アベニュー全体で、「削減反対、闘うぞ!」「ホジェール、ホジェール、退任せよ!」というシュプレヒコールがビル街に響き渡った。

ホテルの中では数人がビラを配る一方で、招待客を装った2人の支持者がディナーに潜入、1人はタキシード、もう1人はイブニングガウンを着ていた。結局、2人は見つかって警察を呼ばれ、外に連れ出されたが、それまでにテーブルにリーフレットを置いたり、ヴァーレがカナダの従業員を虐待していることを招待客に話したりした。

IMFは国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)とともに、全米鉄鋼労組(USW)と協力しながらグローバル・キャンペーンを展開し、ブラジルの大手採鉱会社ヴァーレが世界中のヴァーレ事業で労働条件を引き下げ、労働基本権を否定するのを阻止しようとしている。

ヴァーレが交渉の席に戻って「今すぐ公正な協約」に同意するまで、世界中でさらに多くの行動を起こす予定である。

このIMFキャンペーンに関する詳しい情報については下記サイトを参照: www.imfmetal.org/Vale

[2009年12月8日――クリスティン・ピーター]