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WSF10周年

2010年1月にポルトアレグレで開催される世界社会フォーラムで、市民社会グループはネオリベラル政策の代替策を求め、10年間の活動を振り返る。

全世界発足10周年を迎える世界社会フォーラム(WSF)は、2010年全体を通じて継続的に活動し、全世界で少なくとも27件の地域・国内・地方レベルの行事が催される。

このプロセスの皮切りとして、地域イベント「拡大ポルトアレグレ10周年社会フォーラム」が2010年1月25〜29日にブラジルのリオグランデドスル州で行われる予定であり、ポルトアレグレ、グラバタイ、カノアス、サンレオポルド、ノボアンブルゴ、サピランガ各市で500を超える活動が分散的に実施される。

拡大ポルトアレグレ社会フォーラムの主要な活動の1つは、国際セミナー「10年を経て:もう1つの可能な世界の課題と提案」である。このセミナーの目的は、オルター・クローバリズム的市民社会の新たな課題を調べ、WSFがたどるべき今後の方向性を示すことである。また、失敗・成功を含めて、これまでに実施された行動をより体系的に振り返ることも目指している。

WSFは、社会運動やネットワーク、NGO、その他の市民社会組織が継続的な世界プロセスに関与し、ネオリベラル政策の代替策を追求・構築できる公開フォーラムである。多くのIMF加盟組合が、1年を通じてWSF活動に参加する。

2010年のポルトアレグレ行事の日程は、2010年1月27〜31日にスイスのダボスで開かれる世界経済フォーラム(WEF)の年次会合と重なる。WEF40周年会合のテーマは、「世界の状況を改善する:再考、再設計、再建」である。主催者は、実業界、政府、市民社会を代表して90カ国以上から参加する2,500人のリーダーたちが、真の「グローバルなコーポレート・シティズンシップ」を示すことを期待している。
[2010年1月21日――アニタ・ガードナー]