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CAWがエクストラータ工場閉鎖案に対抗

カナダの鉱山労働者は、このスイス系鉱山会社の銅・亜鉛事業閉鎖計画に抗議し、政府に介入を求めている。

カナダカナダ自動車労組(CAW)は連邦政府に対し、エクストラータが2006年にファルコンブリッジを買収したときに政府と交わした協定の細目を公表するよう要求している。その目的は、オンタリオ州ティミンズ近郊のキッド・クリークにある銅・亜鉛事業を閉鎖するというエクストラータの計画が、協定に違反していないかどうか確認することである。

このスイス系企業が2009年12月7日に閉鎖を発表したことを受けて、CAWは大規模なキャンペーンを開始し、CAW組合員500人、その他170人のエクストラータ従業員、契約労働者200人の雇用を守ろうと尽力している。CAWの推定によると、この閉鎖案によってティミンズと周辺地域で、さらに3,000〜4,000人の雇用が失われる。

「カナダの労働者には、2006年の協定の正確な内容を知る権利がある」とケン・レウェンザCAW会長は述べた。2006年の協定が予想されるとおり実際に、エクストラータに付加価値施設の操業続行を義務づけていれば、CAWは政府に対し、閉鎖決定を撤回させる措置を講じるよう強く要求する。

ユルキ・ライナIMF書記長はエクストラータのミック・デービスCEOへの書簡で、同社に「そのような過激な措置を延期し、関係者全員に利益を与える代わりの長期的な解決策の模索を目指して、CAWとエクストラータと地域社会のリーダーが建設的な対話を行えるようにする」ことを要求した。

CAW、労働者とその家族、地域社会の人々は、1月17日に集会を開き、レイオフに直面している労働者との連帯を表明するとともに、閉鎖に対抗して行動を起こすよう地域社会に刺激を与えた。集会参加者は、政府代表に接触し、レイオフが自分たちの家族や地域社会に及ぼす影響について説明するよう求められた。

「私たちの資源を守ろう」と銘打ったCAWキャンペーンは、全米鉄鋼労組(USW)がオンタリオ州サドベリー近郊でブラジル系採鉱大手ヴァーレに対して開始した闘いに似ている。CAWは、ヴァーレ・インコに対抗して6カ月前からストを実施中のUSW第6500支部をピケラインで支援したり、財政援助を提供したりしており、USWとともにカナダ議会に対し、カナダ投資法に基づく協定の透明性を高める法律の制定も要求している。

エクストラータとのCAW闘争に関する詳しい情報については、下記の組合支部ウェブサイトを参照:http://www.caw599.ca/
[2010年1月21日――クリスティン・ピーター]