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VWで雇用保障協約を延長

IGメタルとフォルクスワーゲンは、9万5,000人の労働者を対象とする雇用保障協約を2014年まで延長した。

ドイツIGメタルとフォルクスワーゲンは2月16日、ウォルフスブルク、エムデン、ハノーバー、ザルツギッター、ブルンスウィック、カッセル各工場とVWフィナンシャル・サービス社の労働者9万5,000人の雇用保障を、2014年まで延長することについて合意に達した。雇用保障は、来年失効する現行労働協約にすでに盛り込まれており、今回の合意によって2014年まで延長された。

また、同社の見習工全員を見習期間終了後に正規雇用することについても合意し、将来6,400人の若年労働者に雇用保障が提供される。

ツビッカウ、ケムニッツ、ドレスデンのVW工場でも交渉が続いており、同じ原則が適用されると予想される。その他の場所では、VWのアウディ工場労働者は地域労働協約の適用を受け、個別交渉プロセスの対象となる。

この協約には、革新的・代替的部門で新規雇用を創出するために追加資金を投資するというVWの約束も盛り込まれている。

「この成果を見れば分かるように、企業が自社を成功に導いてくれる労働者に雇用保障を提供しながら、世界金融危機の嵐を乗り切ることは可能だ」とヘルムート・レンゼIMF自動車産業担当部長は述べた。

[2010年2月18日――アニタ・ガードナー]