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テナリス代表団がコロンビアのSINTRATUCARを連帯訪問

昨年立案された計画に従い、テナリス労働者の労働組合代表がコロンビアのカルタヘナを訪問し、現在困難な状況に直面しているSINTRATUCARの同僚との連帯を表明した。

コロンビアテナリスの代議員とテナリス労働者世界協議会の組合代表から成るIMF代表団が、今年2月26日から3月2日までコロンビアを訪問し、カルタヘナのチュボス・デル・カリベ工場の労働者との連帯を表明した。

今回のコロンビア訪問は昨年のベルガモ会合で決定された。この会合ではハイロ・デル・リオSINTRATUCAR会長が、カルタヘナ工場の労働者が経営側と紛争を起こしており、組合役員が何度も殺害の脅迫を受けたことを報告した。

代表団は、アルゼンチン、カナダ、ブラジル、イタリアのテナリス工場の労働組合代表と、IMFラテンアメリカ・カリブ海地域代議員1人で構成された。代表団は、職業病の女性労働者を支援するマノス・ムエルタス財団と会談し、政府が民営化したがっている労働者居住区の託児所を訪問した。

会合を開き、コロンビアの労働者を取り巻く状況だけでなく、さまざまな国々で働くテナリス労働者の労働条件についても議論した。この会合には160人のSINTRATUCAR労働者が出席した。

代表団はチュボス・デル・カリベ工場も訪問した。しかし工場内で、代表団は乗ってきたマイクロバスから降りることができず、生産施設への立ち入りを許可されなかった。そのため、工場の状況をじかに見ることも、現場の労働者と直接接触することもできなかった。経営側は、「訪問者用の適切な安全装備がないため、安全上の理由で立ち入りは不可能だ」と主張した。代表団は工場の外に戻り、これらの制約に対する不満を表明したが、この機会を利用して、午後の勤務のために出勤してきた労働者や工場から家に帰ろうとする労働者と会談した。

世界協議会は、SINTRATUCAR執行委員会に対する殺害の脅迫を非難し、「法の原則によれば、組合代表を選んだり、自ら選挙に立候補したりする労働者の権利など、労働組合の自由を制限することは認められない」と述べた。最後にSINTRATUCARが、代表団によって表明された連帯に謝意を表明した。

代表団は以下のとおり決議した。

●SINTRATUCARへの支援・連帯を継続する。
●ロッカCEOとコロンビア政府に書簡を送り、SINTRATUCAR指導者の身の安全を保証するよう求める。
●インターネット・キャンペーンを実施し、SINTRATUCAR指導者の身の安全を保証するよう求める。
●バレンティン・アルシナ工場から解雇された労働者を支援し、すべてのテナリス工場における契約労働者の利用に反対する宣言を作成する。
●4月28日の国際労働者追悼日に活動を計画する。
●2010年11月22日の週にサンパウロで次の協議会開催を計画する。

[2010年3月15日――バレスカ・ソリス]