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三星でまた労働者が死亡し、活動家が逮捕

温陽の三星半導体工場で働いていた若い労働者パク・ジヨンが、3月31日に白血病のため23歳で亡くなった。韓国の組合とSHARPSの活動家は、これは職業がんだと主張し、会社側の説明責任を要求している。

韓国3月31日、23歳の若い女性パク・ジヨンが白血病で亡くなった。彼女は温陽の三星半導体工場で働いたあと、20歳で血液がんにかかった。

残念ながら、死亡したのはパク・ジヨンだけではない。かつて三星で働いていた労働者がそのほかにも大勢、同様の病気で亡くなっている。活動家が収集した情報によると、これまでに23人の三星労働者が白血病やリンパ腫のような血液がんにかかり、そのうち少なくとも9人が命を落とした。韓国政府は、一連の病死が職業関連のものかどうか適切に調査して十分な防止策を講じるどころか、この韓国系大企業を支援し、同社とともに、毒性化学品にさらされたエレクトロニクス製造業労働者の間でがんが発生しているという増大する証拠を封じ込めようとしている。

4月2日、パク・ジヨンの葬儀後、韓国のIMF加盟組織KMWUを含む労働組合とNGOの連立「半導体産業半導体産業、労働者労働者の健康と権利を守る会」(SHARPS)がソウルの三星本社で記者会見を開き、半導体関連のがん死亡について同社に説明を求めた。

警察が記者会見を中止させ、三星に向かって「会社はパク・ジヨンの死に対して責任がある」と叫ぶ7人の活動家を拘留した。その後4月5日午前、全員が告発されることなく釈放された。

3月1日、いくつかの活動家グループが、半導体製造の危険に関する証拠が封じられている現状について国際社会の注意を喚起するために、署名運動を開始した。SHARPS、アジア・モニター・リソース・センター(AMRC)、労働災害被災者の権利のためのアジア・ネットワーク(ANROAV)、責任あるテクノロジーのための国際キャンペーン(ICRT)が、韓国大統領、チェ・ジースン三星電子CEO、韓国労働部長官、韓国労働災害補償・福祉事業団会長、韓国労働安全衛生機関CEOに嘆願書を提出している。請願書を読んで署名するには下記サイトを参照:
http://www.petitiononline.com/s4m5ung/petition-sign.html
詳しい情報については下記のSHARPSビデオも参照:
http://dotsub.com/view/6147f3b8-99fc-48c2-acbe-d95be38eddd1
[2010年4月7日――アレックス・イワーノウ]