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インドのボッシュ労働者が賃上げを確保

インドのボッシュ労働者が順法闘争を実施し、工場で製造される重要な部品に依存する自動車産業を混乱に陥れたあと、4カ年の新協約で賃上げを獲得した。

インドインドのボッシュ2工場で働く労働者とその所属組合は、順法闘争を実施して両工場の生産量を40%減少させたあと、4カ年の新協約で賃上げを確保した。

バンガロール郊外のナガナタプラ工場で働く労働者とその所属組合ミコ・カルミカラ・サンガ・ナガナタプラは3月25日、ボッシュと協約を締結した。この協約には、同工場の労働者715人の月給を8,000ルピー(180米ドル)引き上げる規定が盛り込まれている。4カ年協約は、この給与パッケージを2009年1月1日にさかのぼって実施することも認めている。

前日の3月24日には、バンガロール・アウドゥグディのボッシュ工場でミコ・カルミカラ・サンガによって代表される労働者も会社側と合意に達し、同工場で雇用される労働者3,500人について同じ期間の月給増額8,000ルピー(180米ドル)を確保した。

両工場の労働者は2010年2月12日から順法闘争に入り、月給と給付(特に扶養家族向け医療手当)を1万5,000ルピー引き上げるよう要求した。

地元紙の報道によると、ストの結果、同社では生産量が40%減少し、両工場で製造される重要な部品に依存する自動車産業が混乱に陥った。

ボッシュ・インドは、インドの自動車産業向けにスパーク・プラグやオルタネーター、ジェネレーター・スターターを製造し、世界中のグループ企業に輸出している。ボッシュの顧客には、マルティ・スズキ、マヒンドラ&マヒンドラ、タタ・モーターズ、フォード、アショク・レイランド、キルロスカ、現代、TVSモータースが含まれている。

全国主要4工場のうち、バンガロールの2工場は生産量の55%を占めている。他の2工場はラージャスターンとマハラシュトラにあり、マハラシュトラでも2009年11月に賃金紛争が解決した(IMFウェブサイトで過去記事へのリンクを参照)。
http://www.imfmetal.org/index.cfm?id=622&l=2&cid=21201
[2010年4月6日――アニタ・ガードナー]