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ロシアのフォード・モーター工場で警告ストが奏功

ロシア・フセボロジスクにおけるIMF加盟組織ITUAとフォード・モーター経営陣との交渉は、双方の意見の相違をすべて解消するには至らなかった。しかし、労働側は粘り強く要求を主張し、最終的に勝利を得ることができた。

ロシアロシア・フセボロジスクで2月3日から3月22日まで、地域間自動車労組(ITUA)とフォード・モーター経営陣との交渉が行われたが、双方の意見の相違をすべて解消するには至らなかった。経営側は、真の安全衛生改善への取り組み、追加雇用保障と賃上げの提供を拒否した。

これに対して組合は、3月25日に警告ストを実施する。工場全体で作業が停止し、およそ4時間にわたって1台も生産されなかった。

この労働者の行動のおかげで、3月31日に経営側との間で追加協約が締結された。組合側の要求の大部分が実現し、賃金が11.8%引き上げられ、追加雇用保障が提供され、経営側は組合代表の訓練と安全衛生分野におけるその他の措置の実施を約束した。この協約は、出産時や労働者・近親者の死亡時の一時金も定めている。工場での勤務期間が3年を超えた常用労働者は、追加の休暇を取得できる。

使用者は、ストに参加した労働者を罰しないことを約束した。

「工場労働者の利益を守るために貢献し、3月31日の追加協約締結につながった闘いに積極的に参加してくれたすべての労働者に感謝する」とITUA代表は述べた。
[2010年4月6日――イリヤ・マトベーエフ]