IMFニュース・ブリーフス

2010年国際労働者追悼日
――死者を悼み、生きている者のために闘おう!


グローバル・ユニオンが採択した2010年の世界的テーマ「Unions Make Work Safer」のもとで、世界中の金属労働者が今日(4月28日)、第15回国際死傷労働者記念日を実施する。

全世界組合は、労働災害の教育・予防において極めて重要な役割を果たす。地方・全国レベルで行動を起こし、労働者の健康を守る枠組み作りや危険に対する国民意識の向上に責任を持って取り組むよう、政府に強く要求している。世界中の組合が国際レベルでも行動を起こし、先進工業国・発展途上国の別なく、労働者が仕事のために命を落とすことのないようにしようと取り組んでいる。

2010年3月31日、23歳のパク・ジヨンが死亡した。三星労働者が白血病で亡くなる事例が何件か発生しており、彼女は最新の犠牲者である。この出来事は、職場における被曝に対し、早急に集団的な解決策を提示する必要があることを浮き彫りにしている。韓国金属労組は4月28日に集会を開き、彼女の死を悼むだけでなく、がんは個人の問題だという誤解をなくし、職業がんを認知させるためにも闘う。

今年、IMFは加盟組織に対し、特に職業上の被曝の問題を取り上げ、アスベスト関連疾患による死亡や苦痛を阻止するために認識を高め、結集するよう要求している。アスベスト関連疾患を防止するためにIMFと国際建設・林業労組連盟がアジアで推進している協力活動の一環として、デリーでは、IMFとBWIの加盟組織が共同で労働者を動員して終日のハンガーストライキを実施し、直ちにアスベスト使用を禁止して安全な処分を確保する必要があることに中央政府の注意を向ける。

工業世界では多くの労働者がアスベスト禁止措置の導入に成功しているが、1つには開発途上地域への大規模なアスベスト輸出が原因で、アスベストの生産・流通は逆に増えている。オーストラリアでは、組合がカナダ大使館を訪問し、アスベストの生産・流通の中止を要求する。

IMFは加盟組織に、4月28日に行動を起こし、「Unions Make Work Safer」のテーマのもと、職業病に関して言えば予防が唯一の治療法であり、組合行動が大きな効果を発揮することを思い出すよう求めている。

4月28日に行動を起こすIMF加盟組織は、チョン・ヘウォン宛のEメールで行動の内容をIMFに知らせるよう求められている。

[2010年4月22日――チョン・ヘウォン]