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マーレとトルコ事業について合意

マーレはトルコ工場における結社の自由に関する協約に署名した。

トルコ/ドイツドイツ系自動車関連サプライヤーのマーレは4月16日、トルコのイズミール工場とコンヤ工場に関する宣言に合意し、労働者の結社の自由を保障した。

この宣言の要点は以下のとおりである。

●マーレ・モピサンは、結社の自由に関する国際労働機関条約を尊重し、それに応じて行動する。
●結社の自由に対する権利を受け入れる。つまり、各従業員は自分の意思で組合を選ぶ権利を有する。
●マーレ・モピサン経営陣は、組合に対して中立的に行動する。
1つの組合が登録手続きの際に特定の権利を得た場合は、他の組合も同じ権利を得る。
●従業員は、組合加入を理由に不利または有利な扱いを受けない。
●マーレ・シュトゥットガルトは、「ホットライン」を設けて各従業員が苦情を申し立てられるようにすることに同意した。
●IMFはこれらの措置を支持する。
●この宣言書は全従業員に周知される。

この協約に基づき、今後、労働者が工場で民主的な組合を組織化するにあたって、経営側が悪影響を及ぼすことはなくなる。この協約は、工場における過去の解雇事件に対応して締結された。トルコのIMF加盟組織ビルレシク・メタル・イスによると、これらの解雇は労働者の組織化を理由としていた。

加えて経営側は、「ビルレシクが問題ありとする解雇については、ドイツ経営陣の確認を受ける。これらの解雇が組合組織化に対応する措置であることが証明された場合、経営陣は解雇を認めない」と口頭で宣言した。

今後、経済情勢を理由とする解雇はすべて、シュトゥットガルトのマーレ経営陣がマーレ従業員代表委員会と協議したのち承認した場合に限り、実施することができる。

IMF、マーレ従業員代表委員会およびマーレ・シュトゥットガルト経営陣は、トルコのすべてのマーレ工場で労働者の基本的権利を確保するために本協約を締結した。

「この協約は、労働者の権利を守るために国際レベルで連帯して一致協力することの価値を証明している」とヘルムート・レンゼ自動車産業部会担当部長は述べた。

[2010年4月22日――ヘルムート・レンゼ]