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底辺への競争に狂奔するリオ・ティント

ILWU組合員は他の組合やNGOの支援を受けて、ロンドンのリオ・ティント年次株主総会でカリフォルニアの労働者のロックアウトに抗議した。

アメリカ/イギリスイギリス、オランダ、ベルギーから集まった約70人のデモ参加者が、ロックアウトされたアメリカの国際港湾倉庫労働組合(ILWU)組合員とともに、ロンドンのリオ・ティント年次株主総会でデモをした。国際鉱山会社のリオ・ティントは、2010年1月31日にカリフォルニア州ボロンでILWU第30支部の組合員560人を不当にロックアウトし、その後、団体交渉が行き詰まった。

この年次株主総会での示威行為は、国際運輸労連(ITF)が国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)とIMFの支援を受けて組織した。ロンドン鉱山ネットワークをはじめとするNGO数団体が労働者の集会に加わった。

株主総会ではリオ・ティントのCEOトム・アルバネーゼが、2時間近くにわたって同社の行為に関する質問をさばいた。第30支部交渉委員会メンバーのデイブ・アイリッシュが、「リオ・ティントはなぜ、ロックアウトによる生産量の減少で収入が大幅に落ち込むにもかかわらず、560世帯に経済的苦難を押しつけようとするのか」と尋ねた。

アルバネーゼの答えは、世界中の企業の一般的な理念をよく表していた.。―人よりも利益の優先である。アルバネーゼによると、リオ・ティントは、ILWU第30支部の労働協約を北米の他社の協約に近づけるために、ボロンの労働条件を引き下げる必要がある。

主に鉄鉱石・銅・石炭事業から、また世界の硼酸塩事業の45%を占める比較的規模の小さいリオ・ティント・ミネラルズからも多額の利益を上げていながら、このロンドンとメルボルンを拠点とする採掘会社は、人と社会の利益を抑圧する「底辺への競争」理念を支持している。

4月15日のロンドン年次株主総会の翌日にも、ILWUは米国ロサンジェルス、サンフランシスコ、シアトル、ボストン各都市とカナダ・バンクーバーの英国領事館でリオ・ティントに対する抗議行動を実施した。

リオ・ティント・ミネラルズとILWU第30支部は4月14〜15日、ロックアウト開始以来初めて、再び交渉の席に着いた。このことはアルバネーゼが年次株主総会の壇上で述べたが、リオ・ティントに譲歩案を撤回する意思がないことは明らかだった。カリフォルニアでは4月15日遅く、有意義な進展のないまま労使交渉が終了した。

4月19日にはリオ・ティント欧州従業員代表委員会が、ロックアウトされたアメリカの鉱山労働者と連帯してパリで記者会見を開いた。広報用資料(フランス語版のみ)はIMFウェブサイトで入手可能。

今週4月22日、リオ・ティントはメルボルンでも年次株主総会を開く予定であり、ILWUも参加する。財政担当書記のウィリー・アダムズとロックアウトされた第30支部の活動家テリー・ジャドが、カリフォルニア州モハーベ砂漠の労働者世帯が直面している苦悩について株主に報告する。ILWUはオーストラリア建設・林野・鉱山・エネルギー労組(CFMEU)とオーストラリア海員労組(MUA)の支援を受ける。

この抗議行動はオーストラリアの主流メディアでも報道された。

[2010年4月20日――アニタ・ガードナー]