IMFニュース・ブリーフス

トルコの労働者、メーデーにタクシム広場で抗議行動

労働者と組合は30年以上ぶりにタクシム広場でメーデーを祝った。IMFをはじめとするグローバル・ユニオンが支援を表明し、トルコで労働者の権利を守るために引き続き連帯行動を調整すると約束した。

photo
photo
photo
photo
photo
トルコ警察が群衆に発砲して37人が死亡した1977年以来初めて、メーデーに約20万人の労働者と労働組合員がイスタンブールのタクシム広場に集まった。これらの殺害について処罰された者は1人もいない。警察はそれ以来、メーデーを記念するために広場に集まった群衆を追い散らすために、催涙ガスや放水銃、警棒を頻繁に使用している。

トルコ政府は昨年、メーデーを公休日と定め、今年からタクシム広場を再開することに決めたが、トルコの組合・労働者のための闘いは続いている。

タクシム広場に集まった組合は、結社の自由に対する権利と団結権、すべての部門における雇用保障、すべての人々の安全な生活を要求した。トルコの労働組合総連合6団体すべての労働者が再びタクシム広場を埋める中で、シンター・メタル労働者とIMF加盟組織ビルレシク・メタル・イスの組合員は、長期にわたる苦闘とトルコの労働運動におけるメーデーの歴史的意味をじっくり考えた。

「この誤審は喜劇だ。トルコの労働組合法は使用者の側に立つのではなく、全国で解雇による虐待という同じ問題に直面している労働者全般の味方になるべきだ。私たちの事件は規模が大きく、労働組合の承認を避けるために350人の労働者が解雇されたが、この問題は広範囲にわたり、正義が行われるかどうかは1人の裁判官にかかっている」

「私たちの事件では、この1人の労働裁判所裁判官が不当解雇事件の審理を7回にわたって延期し、私たちは財政面で厳しい状況に置かれている。しかし私は、闘わなければ人生において何も得ることができず、闘って初めて権利を獲得できることを学んだ。今年のメーデーは刺激的で充実している。昨年は3,000人の労働者しかタクシム広場に入ることができず、催涙ガスが飛び交う中、多くの労働者が怖がってあきらめた。しかし今年、私たちはタクシム広場にいる。労働者がすべての人々に自分たちの力を示している様子を見るのは感動的だ。来年はもっと多くの労働者がこの場所に来てくれることを願う」と、あるシンター・メタル労働者は語った。

シンター・メタルの労働者たちは多くの抗議行動を実施し、最終的に2010年3月2〜6日にハンストを行い、2008年12月の不当解雇事件で解雇された労働者の復職と裁判所による判決を要求した。企業の主張とは逆に、トルコ労働省は、解雇の理由は経済危機ではないと判断した。裁判官は不当解雇事件の判決を7回にわたって2010年8月まで延期しており、闘いは続いている。

グローバル・ユニオン運動は、トルコで解雇や肉体的な暴力を含む労働者・労働組合の権利侵害が発生し、司法による組合への嫌がらせという不穏な傾向が見られることについて懸念している。国際公務労連に加盟する教員組合の支部書記セヘル・トゥメルをはじめ、何人かの労働組合員が「テロリスト」として裁かれている。

4月30日、IMF、国際労働組合総連合、ヨーロッパ労働組合連合を含むグローバル・ユニオン・フェデレーション7団体の代表が、トルコでさまざまな加盟組合と会談し、進行中の連帯行動を調整するとともに、トルコにおける労働者の権利の擁護というグローバル・ユニオン運動の決意を強調した。

トルコの労働組合とともにタクシム広場への行進にも加わった参加グローバル・ユニオンは、国際運輸労連(ITF)、教育インターナショナル(EI)、UNI(ユニオン・ネットワーク・インターナショナル)、国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)、IUF(国際食品労連)、IMF、国際繊維被服皮革労連(ITGLWF)、国際公務労連(PSI)である。
[2010年5月2日――アニタ・ガードナー]