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ロシアの鉱石会社で労働者がピケ

チェリャビンスクのアレクサンドリンスカヤ鉱石会社の労働者が、ウラルにある同社施設前でピケラインを張った。

ロシア4月19日、大規模企業合同のロシア鉱石会社傘下でチェリャビンスクにあるアレクサンドリンスカヤ鉱石会社の労働者が、使用者の反組合的な行動に抗議の意思を示した。

IMF加盟組織であるロシア鉱山・冶金労組(MMWU)の第1次組織は、数カ月前から強い圧力にさらされている。使用者は同社でレイオフを実施し、主として労働組合活動家を解雇している。組合委員会のナターリア・クニャジコーワ副委員長は2度にわたって解雇され、2回とも裁判所命令によって復職した。しかし、彼女に対して再び新たな解雇命令が出された。使用者は解雇をちらつかせて労働者を威嚇し、強制的に労働組合から脱退させている。加えて昨年以来、経営側は労働協約の条件、特に賃上げに関する条項を守っていない。

長い間、労働者は失業を恐れて憤りを表明しなかった。しかし、もう堪忍袋の緒が切れた。チェリャビンスクから来た鉱山労働者は「労働組合員への圧力をなくせ!」を主な要求の1つに掲げ、同社の事務所前で怒りをあらわにした。

アレクサンドリンスカヤ鉱石会社の鉱山労働者は、同じ企業合同に所属する他の2社、クイシトゥイム銅電解プラントとカラバシ銅プラント(両プラントの代表が行動に参加した)と、チェリャビンスクの他の金属企業から連帯支援を受けた。クイシトゥイム銅電解プラントでも労働協約が尊重されておらず、同プラントの労働者は鉱山労働者とともに自社における法の統治の回復を要求した。チェリャビンスクのMMWU地域委員会は抗議行動参加者を組織的に支援している。

[2010年4月30日――イリヤ・マトベーエフ]