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メキシコのジョンソン・コントロールズにおけるオルグ暴行事件で対策を要求

IMFは加盟組織に、メキシコのジョンソン・コントロールズで発生したオルグ暴行事件への緊急対策を要求している。『メタル・ワールド』最新号で取り上げられているように、保護協約を廃止して代表的組合を設立しようとするジョンソン・コントロールズの労働者が、解雇や脅迫、暴力に直面している。

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メキシコ既報のとおり、メキシコ・プエブラのジョンソン・コントロールズ・インターナショナルで代表的組合を設立しようとしている2人の元労働者が、4月28日に襲撃された。

ジョンソン・コントロールズ経営陣とプエブラ工場で保護協約を管理している「幽霊組合」CROMは、労働者がメキシコのIMF加盟組織である鉱山労組(メキシコ共和国全国鉱山・金属労組――SNTMMSRM)への加盟手続きを取っていることに気づいた。労働者の連立に加わっている労働者とその闘いを支援している数人の活動家が、現在、CROMによって身体的な攻撃や嫌がらせ、威嚇、脅迫を受けている。

IMFは、加盟組織であるカナダ自動車労組と全米自動車労組、全米鉄鋼労組、それにUSLeap、ProDESC、マキラドーラ連帯ネットワークとともにメキシコ政府に書簡を送り、加盟組織にも同様の行動を起こすよう促している。

IMFは加盟組織に対し、メキシコ政府に書簡を送って以下のとおり要求するよう呼びかけている。

●エンリケ・モラレス、コーラル・フアレス、親類・知人、それにCATメンバーの安全を確   保するために直ちに措置を講じること。
●CROMの行動を調査して違法行為を告発すること。
●労働者の基本的人権が尊重されるよう確保すること。
●結社の自由および団結権に関するILO条約第87号を適切に実施すること。

ジョンソン・コントロールズの状況は、このたび発行された『メタル・ワールド』最新号で取り上げられている。ジョンソン・コントロールズのケースに見られるように、メキシコでは労働者の権利を侵害して日常的に保護協約が利用されている。他の多くの企業と同様に、同社の労働者は、本当の意味で労働者を代表する組合を結成しようと試みる中で脅迫や暴力に直面している。

『メタル・ワールド』本号は労働組合権に焦点を合わせており、ロシアにおける労働組合権の弾圧に関する記事も掲載されている。

[2010年5月20日――アニタ・ガードナー]