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ジュネーブ映画祭で労働者に発言権

2010年ジュネーブ短編労働映画祭では、トルコの女性労働者の闘いを取り上げたドキュメンタリーが上映される。この作品は、金融危機のさなかで労働者の声に光を当てている。

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ジュネーブ組合・労働者による、組合・労働者のための、組合・労働者に関する第4回年次ジュネーブ短編労働映画祭では、多国籍企業エリートと労働者との極端な力の不均衡に起因する課題に立ち向かう労働者の姿を紹介する。

そのほかの問題として、今年の15本の上映作品では現下の金融危機が中心的な位置を占め、主として労働者・労働組合の声、その闘いと勝利に焦点を合わせている。バングラデシュの船舶解撤労働者を取り巻く状況やジンバブエの農場労働者に対する残虐行為から、アメリカの個人トラック運転者の闘いに至るまで、プログラムには多様な短編映画が含まれている。この映画祭は、喜劇や悲劇を織り交ぜながら観客の関心をつかみ、世界中の労働者を取り上げた思わず引き込まれる作品を上映する。上映作品の完全な詳細は6月に発表される予定。

目玉作品『かごの中の鳥のように』は、組合活動の結果デサ・サファコイ工場から解雇されたトルコの女性繊維労働者、エミネ・アルスランの抵抗の場面から始まる。2人の監督G?liz Sa?lamとFeryal Sayg?l?gilは、デサ工場で働く女性労働者のその後の抵抗を記録している。このドキュメンタリーは女性の労働条件、女性が組織化を通して得た経験、女性の抵抗の利点、組合との関係、願望・期待を明らかにしている。

この行事はグローバル・ユニオン・コミュニケーション担当者タスクフォースが組織する。同タスクフォースはIMFの主導のもと、すべてのグローバル・ユニオン・フェデレーションと国際労働組合総連合、TUACを代表している。

行事:ジュネーブ短編労働映画祭
場所:グリュッツリ劇場、Rue du General-Dufour 16, Geneva
時間:6月15日20:00〜22:00、受付開始19:00

英語とフランス語の字幕付き
入場無料
詳しくは下記の映画祭ウェブサイトを参照: http://www.labourfilmshorts.org/

[2010年5月20日――チェリッセ・フレドリクス]