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ブラジルの組立工場でスト終結

広域クリティバのルノー、ボッシュ、ボルボ、フォルクスワーゲン各社の組立工場で働く労働者が、企業利潤をもっと労働者に還元するよう要求した。

ブラジルサンジョゼ・ドス・ピニャイスのルノーで働く金属労働者は5月14日、企業利潤をもっと労働者に還元するよう要求してストに入った。労働者は、「すべての生産目標が達成されれば最低7,500レアル(4,100米ドル)、最高9,000レアル(4,900米ドル)を支給する」という会社側の案を受け入れ、ストは5月19日に終わった。第1回分(4,750レアル)は5月に、残りは2011年2月に支給される。

会社側は当初、最低保証額として約6,000レアルを提示し、生産台数19万7,000台、国内市場シェア5%という目標を設定した。金属労働者は、これは非現実的であって達成不可能と考えたため、この案を拒絶した。ストには直接採用労働者(組立工場・管理)と下請労働者を含む8,000人が参加し、1日700台の生産が停止した。

一方、やはりサンジョゼ・ドス・ピニャイスのフォルクスワーゲンで働く労働者も、会社側に48時間の猶予を与え、利潤分配に関してサンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポのフォルクスワーゲン労働者に提示されたものと同じ条件を提示するよう求めた。会社側はこれに同意し、5月末に第1回分の3,800レアル(2,070米ドル)が支給される。第2回分の支給額については1年も半年を過ぎたところで議論する予定。

クリティバの工業中心地にあるボルボ工場で働く労働者も、利潤分配問題に関して会社側に48時間の期限で最終提案を突きつけ、最低保証額として9,000レアル(4,900米ドル)の支給を勝ち取ったが、そのためにストを実施しなければならなかった。同社は2,800人の労働者に、今月末に5,000レアル、2011年2月に第2回分を支給する。

一方、クリティバの工業中心地にあるボッシュ工場で1直・2直勤務に就く金属労働者は5月17日、会社側が利潤分配に関する要求に応じるまで無期限ストに入ることを決定した。本稿執筆時点で、金属労働者たちは争議の進め方を決めるために会合を開いていた。

[2010年5月20日――バレスカ・ソリス]