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持続可能性に関するグローバル会議

トロントでのグローバル労働組合持続可能性会議が近づいている。

カナダ国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)とIMFは来月、持続可能な開発に関する産業・製造労組の重要なフォーラムを開く。グローバル・ユニオン・フェデレーション2団体は2010年6月18〜19日にオンタリオ州トロントで、両団体のカナダの加盟組織とともに、トロント近郊で開かれるG8/G20サミットに先立って「持続可能性を脅かす三重の危機」と題する会議を主催する。

経済的崩壊と環境悪化、それがもたらす社会的悪影響が、労働者とその家族、地域社会に損害を与えていることに疑問の余地はほとんどない。これらの危機の影響を強めているのは、効果的な地球規模の規制がなく、市場の金融統治が遅れていることである。

持続可能性に関するトロント世界会議では、G8/G20サミットに送られる宣言を作成する予定だ。この宣言は世界の経済・政治指導者に、世界のほとんどの人々が感じている社会的な下降スパイラルを食い止めるために断固たる措置を講じ、気候変動や持続可能な経済的未来に関して労働者に優しい真の解決策の実施に着手するよう要求する。

この会議ではパネル・ディスカッションを実施し、著名な専門家が経済危機、持続可能性、グローバル・ガバナンスをテーマに基調講演を行う。加えて、ICEM/IMF加盟組合の指導者やその他の人々が、労働者が自分たちに何の責任もない危機にどのように対応しているかについて話をする機会も十分にある。

この会議はトロントのシェラトン・センター・ホテル(123 Queen Street West)のドミニオン・ボールルームで開催される。

労働者は、環境を保護しつつ人々を貧困から救い出す未来の構築において、中心的な役割を担っている。ICEMとIMFは、悪徳投機家によるグローバル経済の組織的な略奪を阻止しなければならないと考えている。ILOが立案したジョブズ・パクトは、貪欲と金融監督の不備に起因する金融危機から脱出するための1つの提案である。

環境については、産業別労働組合はコペンハーゲンで「法的拘束性のある公正かつ意欲的な地球温暖化ガス排出削減協定が必要だが、ディーセント・ワークや社会的公正、持続可能な長期雇用をめぐる労働者の当然の懸念を最優先しなければならない」というメッセージを送った。雇用を取るか環境を取るかの二者択一は受け入れられない。両方を確保しなければならない。さもなければ、結局どちらも手に入らないだろう。

後退しつつある経済、環境対策の不備、社会不安の危機は相互に関連している。これらの問題に関して最高レベルで労働者の声を主張できるようにすることが、ICEM/IMF会議の目標となる。この議題の中心は、雇用、労働者の権利、社会的保護、質の高い公共サービス、持続可能性である。

[2010年5月17日――アニタ・ガードナー]