IMFニュース・ブリーフス

労働映画運動が発展

6月15日に開かれる第4回年次ジュネーブ短編労働映画祭への関心が高まる中で、イギリスの組合とオックスファムが、ロビンフッド税キャンペーンの一環として短編映画コンテストを開始した。

photo
ジュネーブ映画は効率的な通信媒体であるのみならず、素晴らしい組織化・動員手段でもあることが判明している。社会・経済・環境問題に関する映画祭やフィルムコンペが、ますます頻繁に開かれるようになっている。この流れに沿って、24組合が支援し労働組合会議と慈善団体オックスファムが主導するイギリスの幅広い市民社会キャンペーンが、シエナ・ミラーとリチャード・カーティスが審査員を務めるショートフィルムコンペを開始した。

ロビンフッド税キャンペーンは「わずかな銀行税を導入し、貧困や気候変動への取り組みに数十億ドルを充当する」ことを求めており、コンテスト参加者はマラリアからHIV、気候変動、教育、男女平等に至るまで、あらゆる問題に焦点を当てるビデオを出品するよう奨励されている。トップ賞はリチャード・カーティスが授与し、カメラ機材も贈られる。18歳未満の部も個別に設けられ、ハリー・ポッターのスター、トム・フェルトンが審査員を務める。詳しくは下記の公式ウェブサイトを参照:
www.robinhoodtax.org/competition

6月15日にジュネーブ中心部のグリュッツリ劇場で開かれる第4回短編労働映画祭では、15作品が英語とフランス語で上映される。そのほかの問題として、今年の上映作品では現下の金融危機が中心的な位置を占め、主として労働者・労働組合の声に焦点を合わせている。

目玉作品『かごの中の鳥のように』は、組合活動の結果デサ・サファコイ工場から解雇されたトルコの女性繊維労働者、エミネ・アルスランの抵抗の場面から始まる。2人の監督G?liz Sa?lamとFeryal Sayg?l?gilは、デサ工場で働く女性労働者のその後の抵抗を記録している。このドキュメンタリーは女性の労働条件、女性が組織化を通して得た経験、女性の抵抗の利点、組合との関係、願望・期待を明らかにしている。

上映されるもう1本の映画は、ジンバブエ政府が南部アフリカ開発共同体(SADC)条約を無視して犯した残虐行為に関する恐ろしいドキュメンタリーである。この作品は、ムガベ大統領が実施した農地改革プログラムの実施にあたり、ジンバブエの農場所有者・農場労働者に加えられた拷問や破壊行為、暴力を記録している。

詳しくは下記サイトを参照:
www.imfmetal.org/index.cfm?c=23082&l=2


[2010年6月3日――チェリッセ・フレドリクス]