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中国のホンダでスト終結、24%の賃上げを確保

中国のホンダ自動車部品工場の労働者が、低賃金に抗議してストを実施し、工場の稼働を停止させたのち、24%の賃上げを勝ち取って職場に復帰した。

中国中国のホンダ自動車部品工場で、会社側がスト中の労働者に24%の賃上げを提示した結果、6月3日に生産が再開した。5月21日、中国・仏山にある同工場で約1,900人の労働者が、賃上げを要求して争議行為を始めた。

この変速機工場の平均賃金は約150ドルで、労働者は約117ドルの増額を要求しているとのことだった。同工場がストで閉鎖された結果、中国のホンダ組立工場のいくつかが稼働を停止し、メディアの注目を集めた。同社は、6月4日に4工場で自動車生産を再開すると発表した。

新聞報道によると、チャイナ・デーリー紙は5月28日の論説で、ホンダのストライキを「賃金に関する政府の怠慢が労使間の緊張をあおっているかもしれない」証拠として挙げている。中華全国総工会の報告によれば、中国では従業員の4分の1近くの賃金が5年前から上がっていない。

ホンダは昨年中国で前年比23%増の57万6,223台を売り上げた。これらの車は、ほとんどの中国人労働者にとって手の届かない価格で売られている。

[2010年6月3日――アニタ・ガードナー]