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メキシコ連邦警察がカナネアのスト参加者に干渉

日曜日の夜に連邦・州警察がカナネアに入り、メキシコ鉱山労組幹部に対して逮捕状を執行したとの報告に、IMFは警戒を強めている。

メキシコIMFに入った報告によると、6月6日(日)の夜に連邦・州警察がカナネアに入り、メキシコ・ソノラ州のカナネア銅山でメキシコ全国鉱山・金属・関連労組(SNTMMSRM)幹部に対して逮捕状を執行した。

鉱山労働者たちは2007年7月から、この危険なことで有名なグルーポ・メヒコ所有の鉱山で、甚だしい安全衛生基準違反をめぐってストを続けている。2010年2月11日に下された連邦裁判所の判決で、グルーポ・メヒコがスト中の労働者を解雇して労働協約を解除する許可を与えられ、メキシコでスト権が実質的に廃止されたことを受けて、約1,200人の労働者が鉱山を占領した。

午後9時ごろに2,000〜4,000人の警察官が、鉱山を警備していた鉱山労働者を催涙ガスで攻撃したのち、病院・組合事務所に向かったという。

伝えられるところによれば、逮捕状が出されたのは、鉱山労組第65支部のセルジオ・トラノ・リサラガ書記長と、同労組全国執行委員会の代議員フアン・グティエレス・バレステロスである。

同労組広報担当書記のアントニオ・ナバレテはラジオAMLOで、警察と鉱山労働者との間で衝突があったと報告した。同書記は、すべての労働組合組織に、カナネアへ来て鉱山労働者を支援するよう要求した。

鉱山との通信が途絶えたという報告がある。組合幹部と連絡を取ることができない。

IMFは再びメキシコ政府に、スト中の労働者に対する暴力の行使を控えるよう強く要請している。「グルーポ・メヒコ、政府および組合が誠実な対話を行い、未解決の問題に取り組むよう求める。いかなる種類の暴力の行使も当事者間の分裂を深めるだけだ」とユルキ・ライナIMF書記長は述べた。

[2010年6月7日――アニタ・ガードナー]