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金属労組、オペルで雇用を救うために給付削減に同意

数カ月に及ぶ交渉の末、労働者は雇用保障およびオペルの未来と引き換えに譲歩に同意した。

ヨーロッパ労働組合は、雇用保障およびゼネラル・モーターズ欧州事業の長期的な繁栄と引き換えに、一時金を放棄するとともに、予定されていた2.7%の賃上げを延期し、クリスマス・休暇ボーナスを2年間にわたって50%削減することに同意した。

労働者を代表する組合と会社側が合意した協約によると、労働者が負担する2億6,500万ユーロ(3億2,840万ドル)の年間コスト削減は受託者が管理し、新モデルの開発に投資しなければならない。

この協約は労働者に、投資、革新、雇用保障、労使協議制、会社の状況の是正に関する保証を与えている。新モデルと電気自動車に投資するという合意をGMが破った場合、労働者の貯蓄は返還される。

再建計画には、GMが9月末までに買い手を見つけなければベルギー・アントワープのオペル工場を閉鎖するという提案が含まれている。

5月21日に改革の概要について合意し、5月31日に労使が再建計画に署名した。オペル労使の指導者は、2012年までの黒字転換を目指して、数カ月前から再建計画をめぐり交渉している。

GMからの投資と労働者による譲歩で、再建計画のコストの半分を賄う。残額についてGMは、ドイツをはじめ同社が事業を展開している国々に融資保証を要請している。

GMヨーロッパはベルギー、ドイツ、イギリス、スペイン、ポーランドに工場を所有し、ヨーロッパで約4万8,000人、ドイツで2万4,000人以上を雇用している。

[2010年6月4日――アニタ・ガードナー]