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鉱山労組とUSW、統一組織結成の共同意思表明に署名

メキシコ鉱山労組(SNTMMSRM)と全米鉄鋼労組(USW)は、両組合の統合プロセスを定義するために二者間委員会を設置することについて、6月20日にトロントで承認・締結された共同声明に署名した。

カナダメキシコ鉱山労組(SNTMMSRM)は長い間、メキシコ連邦政府の迫害を受けてきた。同労組は実質的な賃上げを求めて闘い、これを勝ち取ったが、メキシコ政府が海外からの投資を呼び込むために賃金を低く抑え、労働者を弾圧する方針を採用しているため、団結権や団体交渉権、スト権といった労働者の基本的権利が頻繁に侵害されている。UAWとSNTMMSRMは2005年に戦略連携を締結したあと、2010年6月20日、連携を深めてメキシコの労働者のための闘いを強化すべくさらなる措置を講じた。

2つのグローバル・ユニオン・フェデレーション、IMFとICEMがカナダのシェラトン・センター・トロント・ホテルで開催したティーチイン「メキシコの民主的労働運動との連帯構築」で、共同声明が発表された。レオ・W・ジェラードUSW会長とナポレオン・ゴメスSNTMMSRM書記長は、共同声明に署名することによって、北米および全世界の男女労働者のために民主主義・平等・連帯へのコミットメントを共同で新たにし、「統一北米組織の結成プロセスを定義するとともに、メキシコ、カナダ、アメリカ、カリブ海の労働者100万人を代表する実現可能な世界的統一に検討を加えるために、合同委員会」を設置すると発表した。

6月20日にトロントで開催された「メキシコの民主的労働運動との連帯構築」ティーチインの目的は、参加者に情報を提供して教育し、メキシコの民主的労働組合運動との連帯を強化することだった。この活動は、同じ週にトロントで開かれるG8・G20会合で労働者の考えを主張しようとするピープルズ・フォーラムの一部である。

[2010年6月23日――チェリッセ・フレドリクス]