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インドの現代で組合が闘争を続行

インド・チェンナイにある現代工場の労働組合員は、2007年初めに現代自動車インド従業員組合を結成したあと、経営側による承認と解雇された労働者の復職を求めて闘い続けている。

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インドインド・チェンナイの現代自動車で2010年6月6日から9日にかけて4日間のストライキが実施されたのち、政労使代表各2人から成る三者構成委員会が設置された。その目的は、2007年に同工場で現代自動車インド従業員組合(HMIEU)が設立されたあと解雇された労働者32人の復職に関する事件を再検討し、決定を下すことである。

この三者構成委員会は、2007年に同労組が設立されたあと現代経営陣によって解雇された労働者32人の地位に関して、数週間後に決定を下すと予想される。

2007年初めにHMIEUが設立されてから10カ月以内に、現代自動車は同労組の会長・書記長を皮切りに合計87人の組合員を解雇した。同労組は2009年4月22日から5月7日までストに入り、組合の承認と解雇された労働者の復職を要求した。政府は会社側に、HMIEUを承認しなければならないと伝えた。

同社は公式に登録されたHMIEUとではなく、社内の労働者委員会と賃金協約を取り決めたため、労働者は2009年7月23日に2回目のストに入った。またしても政府が介入し、会社側に組合との交渉だけでなく解雇された労働者のうち20人の復職も要求した。

次に政府は、解雇された残り67人の労働者の事件を再検討し、そのうち35人を人道的見地から再雇用するよう同社に勧告した。これを受けて同社は35人の労働者に150万ルピーの和解金を提示し、3人がそれに応じた。

労働省が勧告した残り32人の労働者の再雇用を会社側が依然として拒否したため、労働者は2010年6月6〜9日に3回目のストに入った。このストの間に217人の労働者が逮捕・拘留された。組合は労働者全員の釈放と職場復帰を確保したが、労働者はまだ刑事責任を問われている。

HMIEUは、解雇された労働者67人のうち労働省が再雇用を勧告しなかった32人についても、法的な救済手段を求めている。

インド・チェンナイの現代工場には、1,650人の常用労働者と7,000人の不安定雇用労働者(見習工、契約労働者、下請労働者、臨時労働者)がいる。HMIEUはインド労働組合センター(CITU)の傘下組織で、IMFには加盟していない。それでもなおIMFと加盟組織は、インド現代労働者の闘いに連帯支援を提供し、引き続き状況を監視している。

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[2010年6月21日――アニタ・ガードナー]