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海賊行為に対抗する行動

5月に労働組合、船主、協会、保険会社が海賊行為に関する世界的行動を開始し、請願運動を進めている。このキャンペーンは、各国政府を説得して、ソマリアを拠点とする海賊行為の問題を解決するために必要な資源を提供させることを目指している。目標は、2010年9月23日のIMO世界海事デーまでに50万人の署名を集めることである。

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全世界海賊行為は船員の生命を脅かしている。最近、ソマリア地域で海賊による襲撃が増えていることを受けて、ITFと海運業のほとんどすべての使用者団体が、海賊行為に対抗するグローバルな電子請願運動を後援している。現在、25カ国出身の船員少なくとも379人が人質に取られており、過去2年間に1,800人を超える船員が誘拐された。

「ワンクリックで、誰でも今すぐ海賊行為への反対を表明し、同じように考える世界中のすべての同僚に運動を広げることができる。このような方法で、『船員や船舶、誰もが依存している船積貨物を保護するために、すべての国々の政府がなすべきことをしなければならない時期はとっくに過ぎている』という考えを伝えることができる」とデビッド・コックロフトITF書記長は述べた。

電子請願書の目的は、国際海事機関(IMO)が2010年9月23日にロンドンで組織する世界海事デーに間に合うように、少なくとも50万人の署名を集めることだ。現在の署名数は約6万5,000人分だが、さらに多くの署名が必要である。請願書に署名するには下記サイトで: http://www.endpiracypetition.org/

[2010年7月7日――チェリッセ・フレドリクス]