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解雇されたチェルメル労働者が復職

トルコで解雇されたビルレシク・メタル・イス組合員23人が、1週間に及ぶ平和的な工場占拠とストを経て、8月9日に復職を勝ち取った。

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トルコチェルメルの労働者全員が1週間にわたってストを行い、高さ12メートルのクレーンの上で平和的な空中座り込み抗議を実施した結果、2010年8月5日の夜に復職協約が締結され、解雇されたビルレシク・メタル・イスの組合員が職場に復帰した。

事の発端は、トルコのゲブゼ・ジャイウロバにあるチェルメル・メタル社の労働者が初夏にビルレシク・メタル・イスに加入したことである。鉄鋼工場内部での組合活動に気づいた会社側は、12人の労働者を解雇した。解雇された労働者12人は工場前で復職を求めて公然と闘いを開始し、6月29日に復職した。

しかし同社は、初の労働協約締結に向けて交渉に入るどころか、引き続き社内の労働者に圧力をかけて組合脱退を迫った。労働者がビルレシク・メタル・イス脱退を拒否し、なおも組合承認と団体交渉を求めると、チェルメルは7月16日、さらに23人の労働者を解雇した。

7月17日、解雇された23人のチェルメル労働者が会社の敷地前で抗議を始めた。しかし今回、会社側はまったく反応を示さなかった。

8月2日、解雇された労働者23人が再び工場に入り、労働者全員が工場の重要なクレーンを占拠して空中で座り込みストを開始した。家族と支持者も工場前でテントを張った。会社側は警察に支援を要請し、工場前に警察官が動員された。

犠牲になった労働者の復職を要求する空中座り込みストは、トルコでは一般的な闘争方法ではない。そのため、チェルメルでの平和的な座り込みストは、トルコ国内外で大きな注目を集めた。警察が座り込みによる占拠を監視する中で緊張が高まった時期、TUMTISに加盟するトルコのUPS労働者のような国内団体からIMFなどの国際組織に至るまで、さまざまな団体がチェルメルでの空中座り込み抗議を支援して連帯代表団を派遣した。

8月5日夜の協約締結後、勝利を収めたチェルメル労働者は空中座り込み抗議を終え、「団結権は阻止できない!」とシュプレヒコールしながら工場をあとにした。

[2010年8月12日――チョン・ヘウォン]