IMFニュース・ブリーフス

インドネシアの組合構築

組織化、能力強化、強力な全国組合への発展を目指して、IMFはインドネシアの加盟組織ロメニックの組合員を対象にワークショップを開いた。

photo
photo
インドネシアインドネシアのIMF加盟組織ロメニックの組合員・職場委員30人が、組織化と組合能力強化を目指すワークショップに参加した。このワークショップは、7月30日から8月1日までインドネシア・ボゴールのプンチャクで開催された。

アルナサラムIMF地域代表がワークショップ開会の辞を述べ、インドネシアの膨大な未組織労働者を組織化するよう参加者に強く促した。同代表は参加者に対し、主流の労働組合活動に加わり、社会的公正と金属労働者の社会経済的ニーズのために闘うよう奨励した。また、スハルト時代の労働者の権利と比べて、現在行き渡っている環境がはるかにリベラルであることを指摘した。そしてロメニックに、現在の環境を利用して強力な全国組合運動を発展させるよう強く促した。

エドゥアルド・マルパウン・ロメニック会長が、「職場委員は活動的なオルグならびに組合運動家になる必要もある」と強調した。自分の会社だけでなく、金属労働者が働く周辺地域でも労働者を組織化し、労働組合権を求めて運動すべきである。

参加者は講義やロールプレイング、集団討議、対話を通じて、組織化、労働法、労働者の権利、調査の知識・技能を獲得した。また、強力な組合がどのように労働者および労働者の闘いに役立つかについても洞察を得た。プレゼンテーションでは、IMFと地域におけるIMF活動が取り上げられた。

ワークショップの終わりに参加者は、積極的な労働組合活動に参加する熱意を示した。また、4つの特別組織化行動委員会も設置した。これらの委員会は金属会社の調査を行い、各社が立地する地域で組織化を推し進める。参加者らは、十分な財源のない組合は極貧家庭のようなものだという考えに立ち、組合費の増額を求めて運動することも誓約した。

[2010年8月4日――P・アルナサラム]