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インドで独立後最大規模のスト

2010年9月7日、インド全国で約1億人の労働者が24時間ストに参加し、中央・州政府における統一進歩連合(UPA)政権の反労働者政策に反対した。

インド今日(9月7日)、インドで独立後最大規模のストライキが実施された。このストには、銀行、保険、石炭、電力、通信、防衛、港湾、道路輸送、石油だけでなく、建設のような未組織部門も含めて、さまざまな部門から約1億人の労働者が参加した。ストの影響は全国各地に及んだ。特に、左派が支配する西ベンガル州とケララ州、それにマニプール、アッサム、マハラシュトラ各州でも、大勢の労働者がストに参加した。

中央労働組合調整委員会の議長でIMF執行委員も務めるG・サンジーバ・レディーによると、ネオリベラル政策の実施によって労働者は交渉力を失い、中央・州政府の政策は大企業の利益を守るように策定されている。このストは労働組合の交渉力を重ねて主張するために組織された、とレディーは述べた。

5項目から成る憲章は以下のとおり要求している。

●生活必需品の価格上昇を抑制すること。
●不況の打撃を受けた部門で先を見越した措置を講じ、雇用を保護すること。
●すべての基本的な労働法を例外なく厳格に実施すること。
●50億インド・ルピーの未組織労働者向け社会保障基金を発表すること。
●中央政府の公営企業で投資の引きあげをやめること。

IMF加盟組織のINMFとSMEFIは、このゼネストに積極的に参加した。このストは中央労働組合8団体(INTUC、AITUC、CITU、HMS、AIUTUC、TUCC、AICCTU、UTUC)から成る中央労働組合調整委員会が要求した。公共部門や協同組合、農村銀行の従業員も参加し、銀行部門への海外直接投資と民間銀行の営業許可に反対した。

関連リンク:
労働者全国会議憲章:Declaration of National Convention of Workers - INDIA (pdf)


[2010年9月7日――G・マニカンダン]