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ブラジルの3大金属部門で9%の賃上げを獲得

ブラジルCNM/CUTが組織化する3大金属部門の労働者が、過去10年間で最大の実質賃金引き上げを獲得した。

ブラジル以下の3大金属部門グループで、9%の賃上げ(実質賃上げ率は過去10年間で最大の約4.5%)に合意した。

●グループ8(鉄線材製造・圧延、冷却・加熱・空気処理、導体、非鉄線材製造・圧延)
●グループ3(自動車部品、鍛造、ボルト)
●鋳造

自動車部品部門と鋳造部門の労働者には180日の出産休暇も与えられる。

この協約草案は、ブラジル・サンパウロ州にあるABC地域の金属労働者が、9月4日に組合事務所横の通りで会合を開いて承認した。

一方、自動車、スタンピングおよびその他2つの金属部門では交渉が続いており、労働者が同じ協約を求めて闘っている。

CNM/CUTに加盟するABC金属労組のセルジオ・ノブレ会長によると、今週、「9%の賃上げなど話にならない」と述べた自動車メーカー各社と引き続き交渉する。

「企業側の発言を考えると、同じ協約を自動車労働者に拡張適用するのは難しいだろう。これを実現するには組合員を大量に動員しなければならない」と同会長は語った。

サンパウロのCUT(FEM/CUT-SP)金属労連会長で賃金キャンペーンにあたって交渉の席で労働者代表のコーディネーターを務めるバウミール・マルケス・"ビロ・ビロ"によると、自動車メーカー各社と他の3つのグループは賃上げ9%の協約を受け入れる余裕がないと主張している。

「生産が好調なのだから、自動車メーカーの主張は現実にそぐわない。ABC地域だけでなくサンパウロ州全体で、どれだけ金属労働者を動員できるかにすべてがかかっている」と同会長は述べた。

[2010年9月7日――バルター・ビッテンコート]