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労働者の死亡でバングラデシュの船舶解撤場に罰金

バングラデシュで初めて、労働者の死亡に対して船舶解撤場に罰金が科された

バングラデシュバングラデシュ環境省は8月29日、労働者の安全を無視して環境を汚染したとして、チッタゴン地域のシタクンダ郡にあるスルタン船舶解撤場に罰金を科した。

この手続きは、2010年7月12日、同船舶解撤場で石油タンカー切断時に火災が発生し、労働者1人が死亡して4人が負傷した事故を受けて始まった。爆発物担当部署の現場検証によると、火災の原因はタンカーに石油物質が残存していたことである。

環境省は調査ののち、この船舶解撤場における安全衛生規定の違反、安全対策と労働者救出設備の不備を指摘した。同省は、この現場が油性物質の燃焼によって大気を汚染していることも確認した。

この違反に基づき、70万バングラデシュ・タカ(約1万米ドル)の罰金が科された。バングラデシュで船舶解撤場が労働者の安全の欠如を理由に処罰されたのは、過去30年以上で初めてのことである。

[2010年9月3日――アレックス・イワーノウ]