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パキスタンの不安定労働者が大きな勝利

包括的協定によって、コカコーラ・パキスタンの長く苦しい紛争が終わった。長期にわたる苦闘の末、パキスタン・ムルタンのコカコーラ瓶詰工場で働く労働者187人が組合の承認を勝ち取り、不安定雇用が常用雇用に転換された。

パキスタン7月下旬、国際食品関連産業労働組合連合会(IUF)と米国系コカコーラ・カンパニー(TCCC)、コカコーラ・アイチェジェック(CCI)が協約取り決めにこぎつけ、TCCCとCCIが共同所有するコカコーラ・ビバレッジ・パキスタン(CCBPL)で、雇用権・労働組合権をめぐる長く苦しい紛争が解決した。

この協約に基づき、不当解雇された労働者全員が十分な補償を受け取って復職する。会社側は、人民従業員組合(PEU)をムルタン瓶詰工場のIUF組合員を代表する組合として承認し、組合員・組合役員に対する嫌がらせや虐待を行わないことを保証する。

協約に基づき、CCBPLの瓶詰事業部門で組合加入権を損なっている不安定雇用をなくすために、187人分の常用ポストが新設された。この協約は、IUFとCCI/TCCCが国際レベルで監視し、IUFおよびIUF加盟組織とCCBPLがパキスタンに設置する現地推進グループを通して実施される。

IMFはパキスタンのコカコーラ工場経営陣の常軌を逸した行動を強く非難するとともに、労働者に強力な連帯のメッセージを送付し、IUFのキャンペーン・ページを通じて真の組合の結成を求める闘いを支援した。

[2010年9月2日――チェリッセ・フレドリクス]