IMFニュース・ブリーフス

メキシコ鉱山労組を支持する独自の訴訟事件摘要書を提出

法律専門家の著名な世界的ネットワークがメキシコの最高裁判所に対し、鉱山労組の自主性を尊重するよう要求する。

メキシコ国際労働権委員会(ICLR)は今日、メキシコ全国鉱山・金属・関連労組(SNTMMSRM)指導部の法的承認を求めるキャンペーンにおける次の段階を発表した。ICLRは、民主的に選出された書記長ナポレオン・ゴメス・ウルティアの承認をめぐり係争中のSNTMMSRM事件に関して、メキシコの最高裁判所に摘要書を提出する。

ナポレオン・ゴメスの法的承認がメキシコの労働当局によって最初に取り消されたのは、2006年のことだった。この決定は2008年初めに裁判で覆され、ゴメスは2008年5月のSNTMMSRM大会で再選された。メキシコ労働当局は2008年6月24日、書記長選が同労組の規約に従っていないとの理由で、またしてもゴメスの法的承認を否定した。

メキシコ当局がSNTMMSRMのような独立した民主的労働組合の内部問題に干渉し、自主権を取り上げることは容認できない。この事件における法廷の決定は、メキシコ人がILO条約第87号に概説される結社の自由と団結権を自由に行使できるかどうかに関して、極めて重要な先例を作るだろう。

摘要書の提出は、SNTMMSRMが今朝メキシコシティーで開いた記者会見において正式に発表された。国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)とIMFは、メキシコで労働権を求める全体的キャンペーンの一環として、この最新の展開を全面的に支持している。

「共通の加盟組織であるSNTMMSRMが公正を達成するまで、カルデロン政権に圧力を加え続ける」と、マンフレッド・ワーダICEM書記長とユルキ・ライナIMF書記長は述べた。

ICLRが提出する法廷助言書は、世界中の人権・労働権組織の強力なネットワークによって支持されている。このネットワークには、国際人権連盟(FIDH)、憲法に保証された人権擁護センター(CCR)、民主主義と世界の人権を支持する欧州法律家協会(ELDH)、国際労働組合権センター(ICTUR)、全米法律家ギルド(NLG)、カナダ労働問題専門法律家協会(CALL-ACAMS)をはじめ、多くの団体が参加している。

摘要書と以前のICLR報告書を読むには下記サイトを参照:
http://www.laborcommission.org/reports.htm

[2010年9月22日――アニタ・ガードナー]