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南アフリカで自動車産業スト終結

南アフリカ全国金属労組(NUMSA)が使用者側と交渉による解決に達し、自動車産業労働者による2週間の全国ストが終わった。

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南アフリカ自動車整備・修理、販売および部品製造に従事する全国7万人の労働者を代表するNUMSAによると、生活に必要な商品やサービスの価格が上昇する中、労働者は操業短縮や一時解雇、職場における人材斡旋会社の利用によって、資本主義がもたらした世界経済危機の代償を払わされている。

4カ月の長期にわたって交渉するも使用者側と合意に達することができず、労働者は2010年9月1日にストに入った。NUMSAの全国スポークスパーソンを務めるカストロ・ンゴベセは言う。「激しい脅迫や挑発、解雇の脅し、組合員に対する拷問に負けず、ストを実施している。すでに何千人もの組合員が、生活賃金を求めて闘うという正当かつ高潔な主張を守るために、全国各地の裁判所で訴えを起こす予定だ」

NUMSAは交渉の場に戻ると、三つの原則に基づいて断固たる態度で臨んだ。すなわち、現行の産業レベル協約を下方修正してはならない、新しい協約は現行協約よりも不利な内容であってはならない、保証された賃上げを達成しなければならない、である。

交渉当事者は、自動車産業における人材斡旋会社の段階的廃止に向けた初期の具体策について合意するとともに、産業政策フォーラムを設置し、自動車産業の将来の生存能力と持続可能性に取り組むことにも合意した。

燃料小売部門に関連する問題を除いて、未解決の重要事項すべてが斡旋・調停・仲裁委員会(CCMA)の管理するプロセスに付託された。燃料小売部門の劣悪な労働条件や低賃金については、これらの問題に対処するために設けられた三者構成機構を通して取り組む予定である。

ストと交渉の詳細についてはIMFウェブサイトでNUMSAの声明を参照のこと。

関連リンク:
Numsa accepts employers' offer and calls off the strike (pdf)


[2010年9月17日――アイシャ・バハドゥール]