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ILOが「アスベストの終焉」を告知

アスベスト使用全面禁止への意欲を確認するILOの意見書は、24時間とおしで5分に1人の命を奪っているアスベストの「終焉」を告げている、とグローバル・ユニオン総連合のITUCは述べた。

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全世界国際労働機関(ILO)は9月6日に公式意見書の中で、「世界中でアスベストを推進している産業ロビイストは、ILOの支持を得ていると主張してはならない」と警告した。

シャラン・バロウITUC書記長によると、ILOの意見書は、アスベスト全面禁止を求める世界的な組合キャンペーンへの支持と、失職したアスベスト労働者により安全で質の良い雇用を提供する公正な移行を歓迎している。

「ILOは、世界中でアスベスト使用を根絶し、終止符を打ちたいという意向を確認している」とバロウは述べた。

科学・医療・労働衛生分野の主要団体によるアスベスト使用全面禁止の要求に続いて、この意見書はアスベストの終焉を意味し、この致命的な繊維の推進派に壊滅的打撃を与えるものだ」

ILOの意見書が出された今、アスベスト業界は温石綿(白石綿)の生産販売の拡大を盛んに求めている。温石綿を除くあらゆる形態のアスベストは、すでに世界中で禁止されている。

全世界で率先してアスベスト輸出を促進している業界圧力団体のクリソタイル研究所は、いつも決まってILO文書を引用し、「ILOはアスベスト使用の継続を求める我々の主張を支持している」と主張している。

業界がILOの名前を繰り返し悪用している状況を懸念して、ILOは、「あらゆる種類のアスベストとアスベスト含有材料の将来的な使用の禁止の促進」に対するコミットメントを強調する意見書を発表した。

クリソタイル研究所がカナダのケベック州でアスベスト生産を大幅に拡大するために政府・民間基金を確保しようと画策する中で、この問題はここ数カ月間に新たな論争を巻き起こしている。

シャラン・バロウによると、ILOの意見書は「アスベスト全面禁止を求める組合の主張を強化するうえで救命効果」をもたらす可能性がある。

2010年6月にバンクーバーで開かれたITUC世界大会で、代議員は「アスベスト使用・商品化の世界的な全面禁止」を要求し、「これに関して、カナダで開催中の本大会はカナダ政府に対し、世界的なアスベスト全面禁止に加わるよう特に要請する」ことに合意した。

しかし、それはアスベスト労働者を失業に追い込むという意味ではなかった。シャラン・バロウによると、「アスベスト使用の根絶は重要だが、それは方程式の一部にすぎない。だからITUCは、公正な移行の方針を推進し、損害を与える致命的な仕事の代わりにより安全な別の仕事を導入しようとしている。

「私たちが望んでいるのはアスベスト労働者が失業することではなく、労働組合に保護された質の良い雇用に就き、命を落とさずにすむようにすることだ。アスベストは斜陽産業だ――この産業を過去のものとし、生活のために――命を落とすことなく――働ける適正なグリーン・ジョブに移行する必要がある」

詳しい情報については下記サイトを参照:
http://www.hazards.org/greenjobs/blog/2010/09/14/ilo-sounds-the-%E2%80%98death-knoll-for-asbestos%E2%80%99/

[2010年9月15日――アニタ・ガードナー]