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労働組合によるディーセント・ワーク世界行動デー

10月7日、世界中の労働組合がディーセント・ワークと人並みの生活に対する権利を要求する。

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全世界国際労働組合総連合と世界中の労働組合は10月7日、第3回ディーセント・ワーク世界行動デー(WDDW)に参加する。

現下の経済危機によって、この行動の重要性はこれまで以上に高まっている。昨年10月7日には111カ国で472件の行動が実施された。主催者たちは今年、さらに多くの行動を目指している。現在のところ、69カ国で219件の行動が告示されている。

世界中の労働組合員は今年、安定した仕事と人並みの生活に対する権利を要求する。2008年の危機勃発以降、約3,400万人の雇用が失われ、6,400万人が極貧状態に追い込まれた。

2010年WDDWの3大メッセージは以下のとおりである。

●危機を克服して貧困を撲滅するには、緊縮財政ではなく成長と適正な雇用が不可欠である。
●質の高い公共サービスは人並みの生活に不可欠であり、財政再建の名において削減してはならない。
●金融部門は自らが招いた損害を償い、実体経済と真の人間のニーズのために役立たなければならない。

今年の行動については下記サイトを参照:
http://www.wddw.org/-events-
この世界的な行動デーを目前に控えて、世界労働大学は、経済スタッフのロナルド・ジャンセンが執筆した「不安定労働は不安定な回復をもたらす」と題する興味深い論文を発表した。
一方、トリノのILO国際研修センターは、2010年11月22〜26日に不安定労働者の保護に関するコースを促進する。参加申し込みは10月26日までにils-fpr@itcilo.orgに送付のこと。ビラや参考資料はIMFウェブサイトで入手可能。詳細は間もなく下記サイトに掲載予定: http://www.itcilo.org/

関連リンク:
ILO/ITC Strengthening the protection of precarious workers course (pdf)


[2010年10月5日――バルター・ビッテンコート]