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GMがオペル・アントワープにとどめの一撃

ACV-CSC METEAは、潜在購買者がアントワープ工場買収の要件を満たしていないというGMの発表に抗議している。

ベルギー「これはゼネラル・モーターズが恥も外聞もなくアントワープの労働者をだましたことを示している」と、ベルギーのIMF加盟組織ACV-CSC METEAはGMによる発表後の10月5日に出された声明で述べている。

同労組によると、GMが工場の潜在購買者の拒否を発表したことによって、オペルと同社サプライヤーの労働者は致命的な打撃を受けた。ACV-CSC METEAが言うように、2010年1月21日にGMがノールデルラーン工場閉鎖の意向を発表してから、同社が買収取引をつぶすために何でもするつもりだということが、たちまち明確になった。

工場売却案に関する労働組合との作業部会の設置に5月17日までかかった。この作業部会は、2011年に効果的に工場を売却するために、遅くとも2010年9月30日までに買い手を見つけることになっていた。しかし、どう見ても4カ月以内に大型買収案が取り決められることはありそうになかった。

アントワープは、すでに危機によって大きな打撃を受け、何千人もの雇用が失われた地域である。このため同労組は、GMがアントワープ地域とその労働者に、象徴的な1ユーロで同工場を譲渡するよう提案している。

金属労働者は、地方政府が自動車産業を中心に雇用を創出するために、新しい産業プロジェクトを開始できるよう手助けしたいと考えている。「私たちはフランドル地方政府に対し、言行を一致させ、本格的なチームによる本格的な産業転換プロジェクトの開始を援助するよう要求する」と同労組は述べている。

[2010年10月5日――バルター・ビッテンコート]