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ICEM SSAROがヴァーレに関するキャンペーンの続行を支持

サハラ砂漠以南のアフリカのICEM加盟組織は、ブラジル系TNCヴァーレがカナダ・ボイジーズベイ事業で労働者に容認できない譲歩を要求し続けていることを受けて、同社に対抗するキャンペーンの続行を決議した。

アフリカ/カナダICEMのサハラ砂漠以南アフリカ地域組織(SSARO)は、9月27〜28日にモーリシャスで開かれた執行委員会において決議を採択し、アフリカで引き続き多国籍採掘会社ヴァーレに抗議することを確認した。「SSARO加盟組織は、ヴァーレが反組合的な行動を中止する意思を示すまで、同社および関連会社による対アフリカ投資すべてに反対する」と決議文は述べている。

アフリカのICEM加盟組織は「ヴァーレに対する行動週間」中の4月6日の約束を踏まえて、この決議を全会一致で採択した。この日、SSARO執行委員会は、ヴァーレがカナダならびに全世界の労働者に攻撃を加えていることを非難し、ヴァーレによる対アフリカ投資への反対を決議した。

ヴァーレはカナダのニューファンドランド州ボイジーズベイで相変わらず労働者に敵対的な要求を突きつけており、大幅な譲歩を受け入れ、サドベリーおよびポート・コルボーンでの激しい争議で妥結された条件よりも不利な条件を飲むよう求めている。ヴァーレ本社経営陣は、「当社は争議に介入できないため、現地の労使が合意に達しなければならない」という容認できない姿勢を保っている。

国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)とIMFは、ヴァーレが反組合的な慣行を採用し、堪え難い労働条件をアフリカのみならず全世界に広げようと画策している現状に対抗して、グローバル・キャンペーンを展開している。

「アフリカのICEM加盟組織は団結して力を見せつけ、世界第2位の鉱山会社を相手に反労働者的な慣行を拒否している。私たちは彼らの行動を称賛し、このキャンペーンを全面的に支援し続けることを約束する」とマンフレッド・ワーダICEM書記長は述べた。

組合が反対しているヴァーレの対アフリカ投資の1つは、ヴァーレがアフリカの鉱物資源を手に入れる窓口となる南アフリカの鉱山会社、レインボー・ミネラルズ(ARM)との折半出資の合弁事業である。

ヴァーレはザンビアでコンコラ・ノース・プロジェクトの建設を開始しており、現地の銅山に4億米ドルを投資する計画を立てている。ザンビア鉱山労組(MUZ)は同鉱山のリースの合法性を疑問視しており、この計画に強く反対している。

[2010年9月30日――ICEM]