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航空宇宙労組、組合の力の構築を誓約

10月6〜7日にシアトルで開かれたIMF航空宇宙会議に航空宇宙労働者を代表する13カ国の組合が集まり、この産業を支配するグローバル企業への世界的な対抗勢力として一致協力する方法を探った。

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アメリカ「確かな雇用に向けて組合の力を構築」をテーマに、10月6〜7日、ボーイングの拠点である米国シアトルでIMF世界航空宇宙会議が開催された。北米、ヨーロッパ、アジア、南米、オーストラリアで航空宇宙労働者を代表する組合が、このグローバル産業の利益を労働者に行き渡らせるために協力を強化する決意を表明した。

参加者は2日間にわたり、各国経済にとっての航空宇宙産業の重要性について議論した。参加者たちは、航空宇宙産業は自分たちの未来にとって重要な高度熟練・高賃金雇用を提供するが、この産業でアウトソーシングと不安定な臨時労働者の利用に向かう危険な流れも見られることを認めた。さまざまな地域、さまざまな視点を代表する参加者が、共同戦略の策定を目指して、これらの問題や企業による反組合的活動に対処してきた経験を共有した。

参加者は、多国籍企業に対処するにあたって協力を強化するための第一歩が、多国籍企業とそのサプライチェーンにおける労働組合ネットワークの開発であることに合意した。エアバス、ボーイング、ロールスロイスをネットワーク開発の最初のターゲットとすることで合意に達した。ネットワークの目的は、団体交渉に関する情報の共有や国際枠組み協約の取り決めである。

会議の終わりに代議員は、グローバルなIMF航空宇宙組合同盟の構築への意欲を宣言する声明を採択した。この同盟は世界の航空宇宙産業に対抗し、全世界で航空宇宙労働者の賃金・労働条件改善を取り決めるために組合の団体交渉力を強化する。

[2010年10月8日――ジェニー・ホールドクロフト]