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CAWが賃金・給付の削減に反対

カナダのIMF加盟組織CAWは10月27日に抗議行動を組織し、100カ所を超える自動車部品工場が参加した。自動車労働者は、使用者・政府双方が賃金カットと年金削減を求めて圧力をかけていることに抗議した。

カナダ10月27日、IMFに加盟するカナダ全国自動車・航空宇宙・運輸・一般労組(CAW)は、オンタリオ州の職場で昼休みに100件以上の抗議デモを組織した。

同労組によると近年、カナダの自動車部品産業は規制なき貿易、カナダ・ドル高騰、輸入超過によって打撃を受けた。加えて最近、世界金融危機とそれに続く景気後退も大きな影響を及ぼした。労働者は今、自分たちが危機を招いたわけではないにもかかわらず、そのコストを支払わなければならない。

「過去数年の混乱期に、自動車部品労働者は賃金凍結や給付・就業規則・休暇の削減によって厳しいコスト節約に貢献した」と、ケン・レウェンザCAW会長は行動デー前日の挨拶で述べた。

この抗議行動は右派政権と使用者に、「これ以上の譲歩は受け入れない」というカナダの自動車労働者の明確なメッセージを伝えるのに役立つ。「私たちは賃金や年金を削減するつもりはないし、次世代の労働条件を永続的に引き下げる二重構造の協約を結ぶつもりもない。そのような道は金融危機のどん底の時期にも選ばなかったし、今後も選ぶつもりはない」と組合声明は述べている。

この抗議は、産業全体で未組織の自動車部品労働者を動員するのにも役立った。CAWは自動車部品労働者2万1,000人の利益を代表しているが、さらに4万人の労働者がCAWの反対運動に加わったのである。

職場集会や写真、組合声明に関する詳細についてはCAWウェブサイトを参照。

[2010年11月2日――アレックス・イワーノウ]