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エクストラータとアングロ・アメリカンが所有するチリの銅山でスト寸前

10月27日、協約拒否・スト実施が99.9%で票決された直後、チリ・コジャワシ社の銅山労働者を代表する組合と経営側は、5日間の政府仲裁期間を求めた。仲裁が成功しなければ、今週末にチリ北部の第1地域にあるコジャワシで1,550人の常用労働者がストに入る可能性がある。

チリこの銅山は生産量53万5,000トンと世界第3位で、エクストラータとアングロ・アメリカンが44%ずつ所有し、残りの12%は三井物産が主導する日本企業のコンソーシアムが保有している。コジャワシの鉱山労働者は数日前、2007年に4日間のストを経て締結された3年協約を終了したばかりである。

鉱山労働者は10%の賃上げと、BHPビリトン(57.5%)とリオ・ティント(30%)が昨年、第2地域の合弁事業エスコンディーダ鉱山で支給した額に相当するボーナスを要求している。そのボーナスは2万8,000米ドルだった。コジャワシ経営陣は、組合要求を下回る2〜3%の賃上げと1万9,000米ドルのボーナスを提示している。

2007年の交渉にかかわった業界代表は、「同社が鉱山労働者の要求額を支払えることに疑問の余地はない」とロイターに語った。銅価格が記録的な水準に高騰しているため、大手採鉱会社エクストラータとアングロ・アメリカンにとってストの代償は高くつくだろう。この鉱山は昨年、15億6,000万米ドルの純利益を計上した。

チリ全国民間部門鉱山労連傘下の労働者によるストライキの効果は、コジャワシの契約労働者がスト方針を尊重するかどうかに依存するところが大きい。契約労働者は、おそらくストに加わるだろう。というのも、これらの労働者は2010年5月、独自に1週間の道路封鎖を行い、会社側が不可抗力を宣言するに至った経緯があるからだ。7億5,000万米ドルの拡張プロジェクトの第1段階がちょうど終わろうとしているコジャワシでは、約4,000人の契約労働者が下請会社数十社に雇用されている。

ストが実施されれば、チリ(特に第2地域にある国営企業チリ銅公社のラドミロ・トミック鉱山)の銅山労働者を組織化する他の組合に、模範を示すことにもなるだろう。この鉱山は同社にとって最大かつ最も収益率の高い事業(コデルコ・ノルテ)の一部であり、ラドミロ・トミックの鉱山労働者760人は、すでに9月に不利な提示を拒絶した。労働協約は11月末に失効する。

ラドミロ・トミックは、コデルコ・ノルテの2010年上期の純利益12億8,000万米ドルの23%に貢献した。コデルコ・ノルテ部門にはチュキカマタ鉱山とミナ・スール鉱山も含まれ、2010年上期、この3つの銅山の生産量は前年同期の39万1,000トンから44万トンに増えた。

[2010年11月2日――ICEM]